『博士漂流時代 「余った博士」はどうなるか?』『病院の世紀の理論』

年末が近づいてきて

大学時代のサークルの忘新年会の日程調整のメールが来ました。


メンバー中で、友人2名がそれぞれ本を出したとの紹介が出ていました。

博士漂流時代 「余った博士」はどうなるか? (DISCOVERサイエンス)
博士漂流時代  「余った博士」はどうなるか? (DISCOVERサイエンス)榎木 英介

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病院の世紀の理論
病院の世紀の理論猪飼 周平

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榎木氏の本は、いわゆる”ポストドクター(ポスドク)問題”について書かれた本です。

榎木氏は現在医者ですが

ライフワークのように、ポスドク問題に取り組んでいる人物です。

”ポストドクター(ポスドク)問題”とは

国が政策などで

「科学立国だ!」「大学院を充実させて博士を増やせ!」

などと主張し、

それに乗って多くの人が大学院で教育を受け研究をし博士になってはみたものの

社会には博士の需要はなく、大量の博士が余っているという問題です。

まさに「弁護士を増やせ!」の司法改革と同じ構図ですね。

内容はまだ読んでいませんが

表紙には「社会全体で博士を活用しよう」と書いてあります。

10年後には、大量の弁護士有資格者が余っていそうですから

「社会全体で余った弁護士資格者を活用しよう!」

という本が出るのでしょう。


猪飼氏の本は、一般向けではなく

学者の研究書です(だと思います)。

アマゾンで、はじめの部分だけ読めたので

その部分だけ読んでみましたが

内容は20世紀の医療界の研究についてのようです。


弁護士から見ると

医療業界は、業界をあげて仕事の誇りを守っている気がしますが

実情は、色々な問題もあるのでしょう。


学生時代は、私も学者を目指していて

猪飼氏とは色々議論を楽しんでいたので

猪飼理論が世に出てきてうれしい限りです。


私は、本を書く予定はありませんが

ブログ等で、世の中に役に立つ情報を提供していければと思っています。

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