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【アイフル】過払い金回収の現状

月曜日, 11月 15th, 2010
当事務所では、相当数の過払い金返還請求事件を受任しています。

そこで、各業者ごとの当事務所での過払い金回収の現状について

ご報告していきたいと思います。


今回は、アイフルです。


全体の印象 >>
半年位前までは、ほぼ全件について

訴訟を起こし、判決が出るまで争っていましたが

最近では少し柔軟になり

訴訟前に和解する場合、

または訴訟中に和解することもあります。

ただ、直近においては再び態度が強硬になってきているので

判決まで考える必要があります。


取引開示までの期間 >>
約1週間から2週間です。


訴訟になる前の交渉 >>
分断がある事案や、額が少ない事案の場合などは

依頼者によってはメリットがある和解案が提示されることもあるので、

いくつかの件で

訴訟を起こさずに和解することがあります。

ただ、全体的には訴訟になる件が多いです。

直近では、アイフル側の提示額が

過払い利息をつけない額の半額程度になってきていることから

訴訟を起こす前の交渉が時間の無駄といえる状況に戻りつつあります。


訴訟になった以後 >>
多量の資料を出してきて

取引の分断や、悪意(これがないと過払い利息がつかないことになる)を争ってきます。

全体的には”訴訟引き延ばし”ともとれる訴訟進行をしてきます。

訴訟中にある程度の和解案ができて合意に達することもありますが

多くの事案で判決まで行きます。

判決が出ると、過払い利息を含めた全額を支払ってきます。

少し前までは、依頼者本人宛に直接送金していましたが

最近は当事務所指定の口座に支払ってきています。


注意事項 >>
過払い金の請求は、ご自身ですることも可能です。

ただ、過払い金の額が大きい場合

特に過払い利息をつける場合とつけない場合で大きな違いが出るような場合は

ご自身で、アイフル側の多量の資料を分析し、法律的な反論をしていく必要があります。


また弁護士ではなく司法書士に回収を依頼することもできますが

過払い金の金額の大きい訴訟の場合

司法書士は扱える金額に制限がありますので

結局はご自身で法廷に立たなければならなくなります。


自分で法廷に立つのは不安だという場合は

弁護士への依頼をお勧めします。


また、費用についても注意が必要です。

過払い金回収を受任する法律事務所や司法書士事務所では

訴訟になった場合、報酬金の割合が多くなることが多いようです。


最近は、弁護士と相手との直接交渉では金額の折り合いがつかず

訴訟を起こさなければならないことも多いので

訴訟になった場合の料金も確認しておくことをおすすめします。


なお、当事務所では

同じ会社に過払い金を請求する依頼者が複数名いて

他の方と一緒に過払い金請求の訴訟を起こしてもよい、

という場合には

原則、追加料金は発生しません。

報酬金の割合も変わりません。


当事務所では、過払い金に関する無料電話相談を実施しております。

「過払い金を回収したい」
「ずっと以前に返済が終わった会社から過払い金を回収できる?」
「まだ返済中だけど、もしかしたら過払い金が発生しているかも?」
などのご質問に、弁護士がお答えします。

お気軽にお問い合せ下さい。

(参考)過払金の基準となる額3種類

過払いの利息をつけずに計算した額

過払いの利息5%をつけた上で計算した元金額

過払いの利息5%をつけた上で計算した元金と、その後の5%の利息