ハルゼミの声

山の中では,ハルゼミの大合唱です。
ハルゼミは,山の中にしかいないので,都会にいると声になじみがありません。
しかも,時期が今の時期ですし,声もカエルそっくりで,セミっぽくないので,
知らないとセミの声だとは分からないかも知れません。

どういう仕組みか分かりませんが,ゲゲゲゲゲゲゲゲゲという声と
グワーグワーという声がいつも同時に聞こえるようですので,
同時に両方の声を出しているようです。

梅雨の合間の,僅かな晴れ間のさわやかさで一斉に鳴くので,
この声は山の空気の心地よさを連想させます。
ビデオでこの時期の映像を見返して,ハルゼミの声を聞くと,
やはりこの時期が一番だなあという気分になります。

山の中は,音に季節感があります。
雪がゆるんできてから,5月頃までの鳥の声
今の時期のハルゼミ
秋の鹿の遠音
冬の,キーンとするほどの静寂

それぞれ,音を思い出すと,そのときの空気を思い出します。

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