寿司

寿司が好きか?
と聞かれたら「まあ・・」
という感じだと思います。

たとえば,昼飯用に
ハンバーガー屋とラーメン屋と回転寿司があったら,
ほとんど回転寿司には行かない気がします。

でも,子供が生まれる前はドライブついでに
沼津で寿司を食べたり,
また,出前で食べる寿司も,おいしく食べているので,
きらいというわけではない。
そんなところです。

ところが,昨年,とても有名な寿司店に行って
強い印象を受け,それが1年かけて熟成して
超一流寿司店に行く価値を確信しました。

つまり,世界でも一流の技を身近にふれ,
その技を堪能する上で,
寿司ほど,敷居の低いものは,なかなかないのではないか
ということです。

世界屈指の画家が自分のために絵を描いてくれる
世界屈指の音楽家が自分のためだけに演奏してくれる。
メジャーの一流選手と野球をする。
世界有数の陶芸家が自分のために焼き物をつくる

なんてことは,よほどのツテと金があっても容易ではありません。

食べ物の世界でも
世界屈指のフレンチのシェフが,自分たち家族のためだけに
目の前で腕をふるって料理してくれる
なんてことは,なかなか考えにくいことです。

ところが,昨年行った寿司店では,
世界屈指の寿司職人が
我々夫婦のためだけに(他に客もいなかったので)
目の前で,なめらかな動作で寿司を握り,
それをそのまま食べることが出来ました。
これは,強い印象を受けて当然です。

そこで,今年も別の超有名寿司店に行きました。
寿司を評するほどのものはないので,
ひたすら謙虚に,でも,五感を高めて
職人技を感じました。
はじめ,われわれ夫婦以外に2人客がいましたが,
途中からわれわれだけになったので,
十分に,一流の技を堪能することができました。

年に一度,超一流のオーラを浴びて
自分の中に取り込んで行ければ,と思っています。

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