体罰

最近、スポーツ会での体罰がどうの
ということが話題になっています。

なんで体罰は駄目なんでしょうか?
って、体罰に賛成している分けではないんですが、
体罰は、暴力だから駄目
何で暴力は駄目なの?
暴力は犯罪だから
って、思考が停止しているとしか思えない理由です。

この程度のことは訓練すれば
チンパンジーでも、供述することができそうです。

人間は、遺伝子ではなくて、
学習によって行動する動物です。
ということは、いかに合理的に教育し、学習させるか
というのは人類にとって、極めて重大な課題なわけです。

その手段として、ある種の罰はどの程度の有効なのか?
ある種の罰が有効だとして、体罰といわれるようなものは有効なのか?

体罰が無意味だということは既に分かっているとか言う人も言いますが
たいてい、眉唾でしょう。
教育論については、ホメロホメロがトレンドですが、
プロ野球を見ていれば、現状のプロ野球の指導者層を育てた第一は
たぶん、広岡達朗だろうし(今のパリーグの監督の半数は、広岡出身)
第二は、野村克也でしょう。

どうみても、ホメロホメロな人ではないです。
少なくとも一流のプロを育てるというレベルで
ホメロホメロ流が通用しているようにはみえません。

沢山の企業を観察したドラッカーの言う
優れた企業には、たいてい存在するという
人を育てるリーダー像も、どちらかというと広岡のようなイメージに思えます。

体罰が無意味だとかいうのは、この手のホメロホメロと同じで
まあ、それほど、信頼性があるようにもみえません。

だいたい、スポーツなんて、体罰での苦痛をはるかに超える
肉体的苦痛に耐えながらするのが通常です。
だから、殴られたところで、0が100になるのではなく、
90が100になる程度の話だろうと思います。

屈辱感云々なんていうのも、体罰とはあまり関係がない話です。
体罰なんてしなくても、屈辱感を与える手段は色々あります。

まあ、そんなわけで、体罰云々は、本当は人類にとってとっても大事な問題で
チンパンジーが口を出す問題ではないのですが、
思考停止な反応が真摯な議論を妨害しているように思えるのは
とても遺憾なことに思います。

 

Comments are closed.