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資格者の修習の費用負担

金曜日, 4月 12th, 2013
弁護士は,司法試験受験後,司法修習を経て
正式に弁護士資格を得ます。
司法試験合格だけではなく,修習を卒業しないと資格になりません。

司法修習は,今までは給料が出たのですが,
最近は無給になり,色々な意見が出ているようです。

ところで,私は以前(20年近く前),不動産鑑定士の2次試験というものに
合格しています。
当時は,2次試験合格後,2年程,実務経験を経て
不動産鑑定士補になり,その後,何かあったか分かりませんが,
最終的に3次試験に合格してから,不動産鑑定士資格ということでした。

実務経験が必須ですから,どなたか不動産鑑定士の下で
修行の機会がないと,試験に合格しても,資格として未完成のままです。

ところが,最近調べてみたら,制度が変わっていて
不動産鑑定士試験に合格後,実務修習を経れば,不動産鑑定士資格になるとのことです。
そして,昔の2次試験合格者は,現行試験での合格者と同じ扱いということなので,
私も実務修習を受ければ,不動産鑑定士資格が手に入りそうです。
いままでは,不動産鑑定士旧2次試験合格者という,意味不明の価値しかない肩書きが
晴れて,不動産鑑定士になれるかもしれません。

ところが,調べてみると,この実務修習を受けるには100万以上の費用がかかりそうです。
考えてみれば,当たり前です。
ヒトサマの指導を仰ぐわけですから。
でも,修習中に給料が出るのでないとと騒いでいる世界からすると
軽い驚きがありました。
本来の形からすれば,司法修習も費用を払って受けるものなのでしょう。
給料をもらっていないから,国に世話になっていると思う必要ない
なんていうのは大間違いで
タダで研修を受けられるだけでも,泣いて感謝しなければなりません。

業界としても,修習の敷居が高ければ高いほど
新規参入は減りますから,別に新規参入のための
実務修習が高額だって,全然,かまわないわけです。

こんなことで,ちょいと,他の業界に触れると
色々と学ぶことも多いので,
実務修習受けてみるか
とも思いますが,これだけ費用がかかるとなると
途中で止めるわけにもいかないので,
なかなか敷居が高いです。