考え

特定秘密保護法に関連して
戦前のようになってしまうかのような話が出ていました。
同法の評価はさておき,
いわゆる望ましくない社会を生み出す考えは思わぬところにひそんでいます。

まず,代表的な考えは
資本主義を憎んで,社会的弱者の善良性を訴える考えです。
この考えに取り憑かれると,正義感にうちふるえて
多くの人が残虐行為に走ります。
ナチスドイツやポルポトが典型です。
こういったものは,一見わかりやすい邪悪な考えにとりつかれたのではなく
いかにも善良そうな正義感に訴えかけたからこそ,起こりえたのたど思います。

また,啓蒙的な考えもなかなかです。
啓蒙が好きな人は,思想の自由を認めるそぶりをしますが,
実際は認めません。
自分と違う考えの人が,正しい考えにいたるまで議論を続けます。
権力を握るといわゆる教育施設を作り上げます。
正しい考えが身につくまで,施設から出ることはできません。

こういう考えの人と特定秘密保護法に強く反対している人というのは
私には重なって見えなくもないので,なんとなく皮肉な感じがします。

 
 

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