クレジットカードのショッピング枠を現金化(フジテレビ「スーパーニュース」)

昨日放送のフジテレビ「スーパーニュース」で

クレジットカードのショッピング枠を現金化する業者(現金化業者

の話題がとりあげられていました。


現金化業者)とは、

”クレジットカードのショッピング枠を現金化します”
とうたっている業者です。


その方法はというと、

顧客に換金性の高い商品をクレジットカードで購入させて

業者に送付させます。

受け取った業者はその商品を換金します。

業者は顧客に対して、手数料を差し引いた現金を渡すという仕組みです。

具体的にはこのようなながれになっています。



顧客は、現金35万円を手にしたものの

後日クレジットカード会社からは50万円の請求がくることになってしまいます。


この手の業者は、以前はキャッシング枠がいっぱいで

これ以上借入をすることが出来ない人を相手にしていましたが

今年6月に施行された「改正貸金業法」のなかの「総量規制」

の影響で、借入ができなくなってしまった人の利用が増えているようです。


この「換金」という行為は

買ったものの内容や、返済の見込みの程度によっては

詐欺罪にあたる可能性もある危険な行為です。

この場合、現金化業者だけが詐欺になるのではなく

カードを使った人も詐欺の共犯ですので、注意しましょう。


たとえ詐欺にならなくても、破産手続上の免責不許可事由になります。

破産手続をとると、最終的には免責決定がおりて、借金を帳消しにできるのが通常です。

でも、財産隠しをして破産をした場合など

”一定の場合”には免責(帳消し)にしなくてよいことになっており

その”一定の場合”のことを免責不許可事由と言います。

クレジットカードを利用して購入した物を

安値で換金する行為は、免責不許可事由になる可能性が高いです。


現行の破産制度は、ほとんどデメリットなく借金を帳消しにできる

債務者にとってはとても便利な制度です。

ショッピング枠の現金化は、

その最後の逃げ道を自分でふさぐことになりかねません。

そこまで追い詰められている場合は、まず弁護士に相談してみて

よりよい方法がないか考えてみましょう。


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