薪と化石燃料と原子力

今回の震災による原子力発電所の事故により,今後の原子力利用について,大きな議論が起こるものと思います。

かといって,化石燃料を燃やし続けると,CO2だ地球温暖化だという問題もあるようです。

では,薪なんてどうでしょうか?

ところが,これがなかなか大変で,化石燃料や原子力の偉大さがわかります。

寒冷地の山小屋を薪ストーブであたためると,一日中(起きている間の16時間)で,5~6束薪を使う感じです。

買うと1束400円から600円で,1日2000円から3000円。

自分で丸太を手鋸で切って,斧で割る作業だと,5~6束作るとかなりへとへとです。

少し化石燃料の力を借りて,チェーンソー使うともう少し楽ですが,やはりそれなりに大変です。

1日5,6束の薪を数ヶ月分おくだけで,500束くらいの量になるので,置く場所だって困ります。

次に化石燃料。薪一束程度の容量の灯油があれば,ストーブだってかなり持ちます。

正直,薪を作るのに必要な化石燃料(運搬用のトラックの軽油,チェーンソーのガソリン等)で,薪による暖房がまかなえてしまうのでは,と思うほどです。

で,原子力,1cm程度のペレットで一般家庭の8か月分もの電力をまかなえるそうです。

危険があっても,原子力を推進したくなるのも分かる気がします。

そんなわけで,原子力の代替というのはなかなか難しそうですので

省エネ方向にするしかなさそうです。

実は、薪ストーブも家全体を暖めようと思うとたくさん薪を使うのですが、

薪ストーブの戸を空けて、ストーブの周りだけ暖めようと思うと、かなり薪が持ちます。

そんなわけで、コタツのような暖房が見直されるのかも知れません。

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