双眼鏡

鳥に興味が出れば、その流れで、双眼鏡に興味が。
昨年、安い高倍率でコンパクトなズーム双眼鏡を買いました。
しかし、いまいちです。
何か色が変になる感じで、よく見えません。

考えてみれば当たり前でした。
カメラだって
よいレンズは、でかくて、重くて、値段が高い。
しかも、ズームがない短焦点のほうが、きれい。

双眼鏡も、レンズの話ですから、
安くて軽くて小さなズームレンズが、
オモチャ級であることは、当然でした。

双眼鏡を調べだしてみると、
奥が深くマニアックな世界が広がっていました。

たいていの趣味では、道具自慢の快楽、
道具浪費の快楽が、つきまといます。
そう、バードウォッチャーなる人、星空観察の人の
道具快楽の対象が、双眼鏡だったわけです。

調べていると、優れた双眼鏡での感動体験が
色々書かれています。

さて、私は道具自慢の「気」はないのですが、
小遣いは好奇心のために使います。
この感激・感動はいったい何かという興味が出だすと
なかなかおさまりません。

そんなわけで、優れた双眼鏡を入手します。
ちょいと家のまわりを見てみた限りだと、何ということはなさそうです。
ただ、びっくりしたのは、
肉眼ではほとんど見えないほど暗い部屋の中(もちろん自宅です)を見てみると
何故か、明るく、よく見える。
これがレンズの性能なのでしょう。

ところで、新しいものが来ると、子供が興味を持って
触ろうとします。
でも、これを貸すわけにはいきません。
そんなわけで、子供用にも、今度は色々調べて
安価でも、高評価のズームでない双眼鏡を入手します。

で、両方で比べようと思って、見てみますが、
あまり変わりません。
これはショックです。
ただ、日が暮れて暗い時間だと
見え方が歴然とします。
どうもこういうところが、まず分かりやすい差のようです。

以前、大き目のデジタル一眼レフカメラを購入して
写真を撮ってみたときは、コンパクトデジカメとの写りの差に
愕然としましたが、それほど、分かりやすい差はないようです。

他方、フィールが素晴らしいと絶賛されるスポーツカーにはじめて乗ったとき
ほとんど何の感触も感じられず、そんなもんかと思いました。
でも、乗り続けているうちに、そのフィールなるものがどんどん分かってきました。
フィールのない車に乗っていると、そもそもフィールが来るという感覚が
分かってなくて、何も感じなかったようです。

さて、双眼鏡も、スポーツカーのように、ジワジワと、何か今までにない
驚きを味あわせてくれるのでしょうか。

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