パラドックス

最近は、円高や、高い法人税、
行き過ぎた労働規制に嫌気が差して、
どんどん、日本から工場がなくなってきているようです。

円高は、ともかく、あとの2つは、
弱者保護の名目のもと
結局、企業を追い出して
より弱者なるものを増やして、苦しめるというこです。

弱者を助けるようなことをしたつもりが、
つけは、まわりまわって、何倍にもなって弱者にはねかえる。

まあ、そういうことです。
この種のパラドックスが、世の中の基本的な仕組みです。

資本主義・自由主義の基本的な理念は、

社会のために頑張るより、自分の利益を追求したほうが
社会がよりよくなる

ということで、それ自体、パラドックスのようです。
が、まだ、続きがあります。

経営学的な研究からすれば、
大きな利益をあげている企業は利益追求を目的にせずに
社会貢献を大きく掲げている。
ということです。
つまり、 利益追求なんて目的では
本気で、長いあいだ継続して頑張れません。
大きな社会貢献の目的への努力が、
結果として大きな利益を生むわけです。

つまり、
社会をよくするには、社会全体の利益追求でなく、自分の利益追求が大事。
自分の利益追求をよりよくするには、自分の利益追求でなく、社会に貢献しようと思って頑張ることが大事

もお、複雑すぎて、ワケ分かりませんが、
この世の中のモノゴトを考える上では、極めて大事なことだろうと思います。

少なくとも、政策を考えたりする上では、こういうパラドックスを意識せずに、
幼稚な正義感覚に基づいて、弱者救済なんてやって気持ちよくなると
まあ、迷惑至極ということになってしまうわけです。

 

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