B型肝炎訴訟(どうやって予防接種が原因か調べるのか?)

B型肝炎訴訟・給付金の相談を受けている中で、
比較的多い質問が、B型肝炎に感染しているが
その原因が予防接種かどうかは分からない。
給付金をもらうためには、どうすればよいか?
というものです。

ざっくりした答えは、
母子感染でないことを
立証できれば、予防接種が原因ということになります。
もう少し詳しく書くと
①母子感染でないこと
②予防接種をしたこと
③現在残っている資料上、他に原因がなさそうなこと
の3点をクリアできれば、予防接種が原因ということになります。

で、②は市町村の予防接種台帳や、母子手帳の記載ということもありますが、
どちらも残っていないことが多いので、自分の腕に予防接種の痕があるか
医者に見てもらって、接種痕の意見書を書いてもらう場合が多く
この要件でひっかかることは少ないです。
また、③は直近や、症状発症時、感染判明時の医療記録等、いくつかの
資料のうち現存しているものを、国に提出して国が他の感染源がないかをみるのですが
ここでひっかかることもあまり多くないです。

そうすると、母子感染でないことが一番重要になります。

まず、母親が元気であれば、あまり問題でなくて
その血液検査をしてもらって、B型肝炎ウィルスのキャリアでないことを確認できればよい。

次に、母親が既に亡くなってしまっている場合は、過去の医療記録を調べて
B型肝炎ウィルスの検査結果が残っていないか、探すか
年長の兄弟(兄か姉ということ)に血液検査をしてもらって、B型肝炎ウィルスのキャリアでないこと
を確認するという流れになります。

と、ここまでで、2つ疑問が生じます。
母子感染でないからと言って、なぜ予防接種が原因と言えるのか?
なぜ年長の兄弟なのか?弟や妹では駄目なのか?
これは、B型肝炎ウィルスの特殊性に基づくのですが、次回以降書きます。

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