暗号資産・仮想通貨の種類


概要



暗号資産・仮想通貨は、たくさんの種類があります。
分類する枠組みを自分の中で持っていたほうが、理解しやすくなります。
基本的には、次の枠組みがよいと現時点では思っています。



  1. ネイティブトークン
  2. 1以外の仮想通貨(ERC20トークンが代表)
  3. NFT(通貨でない暗号資産)


意味不明の言葉が出てきて読む気が失せそうな分類ですが、説明していきます。



ネイティブトークン



ビットコインのブロックチェーン、イーサリアムのブロックチェーン、ソラナのブロックチェーンはそれぞれ別の生態系です。
で、そのブロックチェーンを利用する(送金する等)ためには、一定の手数料(イーサリアムだとガス代と言われる)を払う必要があります。

ビットコインのブロックチェーンではビットコイン(BTC)で支払いをし、イーサリアムのブロックチェーンではイーサ(ETH)で支払いをし、ソラナのブロックチェーンではソラナ(SOL)で支払いをします。
このブロックチェーンを使うのに必要な手数料となる通貨がネイティブトークンです。



イーサリアム上では、新しい通貨を作り出すことができます。
たとえば、ドル連動のUSDTという仮想通貨があります。
この通貨はイーサリアム上にありますので、送金手数料はUSDTではなくイーサ(ETH)で支払うことになります。



ですので、ネイティブトークンが手に入らないと、そのブロックチェーンを利用することができません。



なお、様々なブロックチェーンがある理由は次のようなイメージです。

ビットコイン登場
→通貨だけでなく色々したい
→イーサリアム登場
→イーサリアムはガス代が高いし遅い
→BNBやソラナ等のそういった問題を解決するチェーンが誕生
→現状はさらに、ゲームに最適化等のチェーンが多数登場しつつある。



日本の取引所の問題点



日本の取引所の不便さのひとつがこれです。
現状、イーサリアムのガス代が高すぎる問題があって、ソラナとかBNBチェーンとかポリゴンといったブロックチェーンで動くものが多くなっています。

これを利用するには、そのネイティブトークンであるソラナ(SOL)やBNBやMATIC(ポリゴンネットワークのネイティブトークン)が必要になるのですが、あまり日本の取引所では扱っていません。
そうすると、こうした通貨を手に入れて、ブロックチェーン上のアプリケーションを利用するには海外の取引所を利用せざるを得なくなります。



そのため、いくら海外の取引所は認可されていないから利用すべきでないと行ったところで、まともにブロックチェーンを利用しようと思ったら海外の取引所を利用するしかないのです。

投機的な危険から国民を守るような趣旨はあるとは思うのですが、現状で日本取引所だけの利用で期待できるのは、通貨の価格の上昇による利益獲得だけです。
つまり投機目的以外でブロックチェーンを利用したかったら海外の取引所を利用するしかないという本末転倒の状況になっています。

最近は、多少改善してきている気もしますが、ある程度の規模のブロックチェーンのネイティブトークンは原則取り扱ってほしいものです。



ERC20トークン等のネイティブトークン以外の仮想通貨



イーサリアムではスマートコントラクトという仕組みにより様々なことができます。
その代表が、別の仮想通貨を作成して動かすことができるということです。

ただし、その送金等ではイーサ(ETH)が必要となります。
イーサリアム上での仮想通貨作成の一定の約束事がERC20でそれに従った仮想通貨をERC20トークンといいます。
イーサリアム以外のソラナやBNB等、最近のブロックチェーンはスマートコントラクトに対応しているので、同様に別の仮想通貨を作ることできます。
この仕組を使えば、地域通貨とか会社内で利用する通貨等を誰でも自由に作ることができます。

現状において、この枠組で動いている代表的な仮想通貨は次用のようなものです。



  • ステーブルコイン
    仮想通貨は価格変動が激しく決済目的には不便なところがある。そこでドル等に連動するように設計したもの
  • ガバナンストークン
    株のようなもの。その通貨を持っている人に意思決定の権限を与えたり、利益配当したりする。
  • ユーティリティートークン
    ゲーム内通貨のように、様々な利用目的で利用される


現状の仮想通貨を上記に従って分類してみる



ここで、時価総額の上位について、上記の枠組みで分類してみます。



  1. ビットコイン   ネイティブトークン
  2. イーサリアム   ネイティブトークン
  3. Teher(USDT)   イーサリアム上のステーブルコイン
  4. USD Coin(USDC) イーサリアム上のステーブルコイン
  5. BNB        ネイティブトークン
  6. Binance USD    BNB上のステーブルコイン
  7. XRP       送金特化の特殊な仮想通貨
  8. Cardano(ADA)  ネイティブトークン
  9. Solana(SOL)   ネイティブトークン
  10. Dogecoin(DOGE) ネイティブトークン


ガバナンストークンとしては、記載日現在17位のUniswap(UNI)等があります。





NFT(通貨でない暗号資産)



NFTはノンファンジブルトークンと言われて、更に意味がわかりにくいです。
基本的に、一つ一つに個性があってIDをつけた暗号資産です。
現状、日本ではデジタルアートをNFTにするというようなことが大きな話題になっています。

とりあえず利用が拡大しそうなのは、ネット上で行うゲームアイテムです。
これをNFT化することで、ゲーム提供会社を介さずにユーザー同士でアイテムの譲渡をしたり、他のゲームでそのアイテムを利用する、ということが可能になります。



将来的には、不動産登記をNFTで管理というイメージが語られることもあります。

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