Archive for the ‘弁護士勝俣豪の日常’ Category

フィードバック

土曜日, 4月 14th, 2018
年に1回ほど,読んだ本をこのブログに記載しています。
このたび,好奇心にまかせて購入した諸々の物品について書いていこうと思います。

まずは,
Roland Vocal Trainer ブラック VT-12-BK 歌の練習装置というものです。

大学生の頃,フォルクローレという音楽をやっていたのですが,歌はどうにもダメでした。
そんな折,楽器用のチューナーに向かって
「どー」
とか言ってみると,チューナーの針がフラフラ揺れたり止まったりします。その瞬間,うまく歌が歌えていないという状況の客観的な把握が可能になりました。
それからは,しばらくチューナーにむかって「どー」とか「れー」とか言って練習していると,徐々に針をコントロールできるようになります。
音程が安定している状況はどういう音なのか
微妙に低かったり,微妙に高かったりするとどういう感じなのか
ということが理解できるようになります。あとは声の操作性の問題→練習あるのみ,という状況になっていきます。

ところが,「どー」とか「れー」とかやっていると,歌のうまい人達は,そういう練習は音程が不安定にやめたほうがよい,とアドバイスをくれます(楽器にあわせて,耳で音程を掴む練習のほうがよいということらしい)。
なぜその練習によって音程が不安定になるのかは理解できませんでした。が,これだけ劇的に音痴を改善できるのに,歌用の練習チューナーというものがないのには,やはりダメなのかとも思いました。

長い時をへて,ふと気づくと登場していたので,思わず買ってしまいました。
やはり,歌の練習には視覚的にも音程状況を把握するのは,それなりに合理的だったようです。
物事の上達には,リアルタイムのフィードバックが効果的だということでしょう。

新しい技術が登場すると,既存技術による熟達者は新技術を軽蔑するというのは世の常ですが,自分自身もそういうバイアスを逃れられないことを常に自覚していかなければとも思います。

久しぶりの感覚

金曜日, 3月 30th, 2018
時の流れが早くなったせいか,スキーシーズンも始まったかと思ったら終わっています。
久しぶりに足がすくんだ,というのが今シーズンの出来事です。

よく調べもせずに行ったスキー場(北志賀竜王?)なのですが,上級者コースはヘルメット着用していないと不可,
レンタルスキー利用者も不可,コース入り口は監視されています。

ヘルメットなんて持っていなかったので,他のコースで楽しもうと思うのですが,他のコースは緩斜面ばかりでどうにもなりません。
特殊な規制をしているだけあって,レンタルショップで安くヘルメットだけ借りることが出来ました。
いざ,コースへ。
ところが,スタートから急だしせまいしで,「やめとこうか」という気になります。
しばらく逡巡。こんなのいつ以来でしょうか。ゲレンデでこんな気になるとは思いませんでした。

いいわけをすると,ふつうのスキーであれば余裕なはずです。ふうでない事情としては。
①テレマークスキーである。
アルペンスキーより,色々と難しい。
②靴がサンダル状況。
10年以上経過した靴は,インナーがへたってサンダル履きのよう。
今シーズン,子ども用にスキー靴を新調しました。子どもも成長し私と同サイズだったので,履いて滑ってみたのですが
スキー靴ってこんなに履きにくかったんだ,とびっくりしました。そして,がっちりホールドします。
その後,自分のスキーをはくと,まるでサンダル履きでスキーをしているような気になります。
そういえば,たまに(さらに難易度が高い)革靴細板のテレマークで滑るのですが,スキー靴に比べるとほとんどホールドしてくれない革靴でも
ほとんど違和感なく滑ってましたので,ほとんど靴によるフォローはなかったのだろうと思います。
③ずいぶんと斜面チャレンジがない。
ストックなしですべったり,山荘周辺の重雪をすべったりということはあっても,せまい急斜面にチャレンジということがなかったので
こういう場合どうするんだっけ?というのがすっかり忘れている。

でも,すべりたしてみると,雪の状況が最高に近かったので,問題なくすべることができ,一安心でした。
もっとも,あいかわらず息が上がってしまって,休み休みでないと進めないのはなんともです。

昔,山の中をスキーに行ったり,岩をよじ登ったりしていた頃は,怖くなって後悔してひきかえそうかとうじうじ悩んで,
最後にエイヤというのはよくあったのですが,最近はだいぶご無沙汰していました。
たまにはよいような気もします。

ここ1年で読んだ本

火曜日, 12月 12th, 2017
この1年を振り返ると,前半は『戦争と平和』が読み終わらず,並行して軽めの本を並行して読み,その後は生物学・脳科学系から社会系になったというところです。

 
戦争と平和
古典的小説の類は,高校のとき(授業中)に色々読んで,ドストエフスキーなんかも読んだんですが,トルストイは手付かずのままでした。昨年から子供の進学にあわせて早起きするようになり,朝に読書時間が確保できるようになったことから,読みました。さすがに,読み応えがありました。

T.レビット マーケティング論
T.レビットという方は知らなかったのですが,むこうでは有名なマーケティング論の大家とのことなので読んでみました。

トランプ大統領とアメリカの真実

問題は英国ではない,EUなのだ 21世紀の新・国家論

人工知能は人間を超えるか
人工知能がどんどんすごくなり,とんでもないことになるぞ,ということに対しては否定的な立場からの本。

ワーク・ルールズ!-君の生き方とリーダーシップを変える
グーグルの人事の仕組みついての本。人事制度については,色々考えさせられる中で,なかなかおもしろかったです。人事についても敢えてルールを外してみて,ルールの正当性を検証するという考えがとても参考になりました。

あなたの体は9割が細菌 微生物の生態系が崩れはじめた
この1年ではもっとも面白かった本。思わず人にすすめたくなります。
この本を読むと腸内細菌と人間の共生関係がよくわかります。

痛覚のふしぎ 脳で感知する痛みのメカニズム
痛覚というのは,あまりよく分かっていないようです。

タンパク質の一生
生物学系の本は結局タンパク質の話になってくるので,そのあたりの知識の整理をしたくて読んだ本

人体600万年史–科学が明かす進化・健康・疾病(上)(下)
まあまあ面白い。ただ,肥満の問題に照準があるので,その点ではやや興味が持てず

遺伝子は,変えられる。-あなたの人生を根本から変えるエピジェネティクスの真実
翻訳された本は,翻訳するかどうかで一定のフィルタリングがされるので,それなりの本のことが多い。
でも,これは不可。ご機嫌な著者が,自分の毎日を語っているという感じ。

傷はぜったい消毒するな~生態系としての皮膚の科学~
ちょっと高価な絆創膏はとても便利で重宝しています。
その絆創膏の考え方です。

 
脳はなぜ都合よく記憶するのか 記憶科学が教える脳と人間の不思議
人に虚偽の記憶を植え付けることは容易であるということです。この本の内容を前提にすると,今の司法の運用はかなり崩壊すると思いますが,相当程度真実なのでしょう。

あなたの知らない脳 意識は傍観者である
これは面白かったです。特に前半。

量子力学で生命の謎を解く
難しい内容を平易に説明していてとてもよかったです。

カーネギー話し方入門
皆の前で話す機会がたまにあるのですが,どうにも苦手なので,多少の改善になるかと思って呼んでみました。
カーネギーは『人を動かす』が有名でお勧めなのですが,実を言うと文体というか展開が苦手で,興味をもって読み続けるのに苦労します。

インテル 世界で最も重要な会社の産業史
なかなか面白かったです。
エリート集団の運営のあり方として,参考になることが多かったです。

パラノイアだけが生き残る
上記のインテル史を呼んで,インテルの経営者アンディ・グローブの書いた本を呼んでみた次第

反脆弱性–不確実な世界を生き延びる唯一の考え方(上)(下)
著者のタレブの『ブラック・スワン」や『まぐれ』は素晴らしかったので,すごく楽しみに読みました。が,面白いことは面白いけど,知的な誠実さという点では壊滅的。『ブラック・スワン』で提唱した○○の誤りの類を自らおかしている感じです。耄碌しているのかとおもったら,そんな年ではない。功成り名遂げて身退くは天の道なりということでしょう。

広岡イズム
広岡達朗さんは指導者としてのひとつの理想なので,買ってみましたが。実務能力が素晴らしいということと,素晴らしいことを書けるということは別の能力のようです。

人生の短さについて 他2編
ローマ人の本です。上記『反脆弱性』でセネカを褒めていて,そういえば読んだことないなと思って読んでみました。

プロフェッショナルの未来 AI,IoT時代に専門家が生き残る方法
どうにもつまらない本。ひたすら同じ内容を繰り返しているので,重複を削れば10部の1程度の量になるのでは?以前に,グーグル関係の人の未来予測の本(第5の権力)もすごく退屈だったので,未来予測の本は苦手かもしれません。刺激的な未来像を期待したのですが。

 

4K

月曜日, 8月 21st, 2017
今の家に引越して14年程経ちます。その頃買った家電製品が最近どんどん壊れていきます。大きなところでは,リビングのエアコンとテレビです。
それなりの出費で困るのですが,新しさに対する好奇心で多少なりとも埋め合わせをしてくれればと思います。
特にテレビは,HDMI端子すらなくて不便だったのですが,今のテレビはそのような接続も必要ないくらいテレビ単体でなんでもできそうです。とはいえ,最近テレビは大河ドラマと朝のニュースと朝のドラマくらいしか見ておらず,子どもの勉強諸々の生活パターンからすると,これ以上テレビを見る時間が増えることもなさそうです。

家電製品同様,体も色々ガタが増えてきて,今のところ交換はできないので,なんとかやり過ごすしかありません。ここ何年かは定期的に肩が痛くなります。いわゆる40肩とか50肩の類かと思います。この土日は,とりわけひどくて,普段土日の行っているドライブや水泳といった活動,さらには疼痛により読書も集中力を欠いて駄目です。

というわけで,最新のテレビをしっかり味わってみることにしました。
アマゾンプライム会員なので,結構色々と無料でみることができます。今までのテレビだとアマゾンプライムビデオの装置(電源が必要)を,HDMIと何かの端子の変換コネクター(これ自体にも電源が必要)を接続して(電源が足りないので,延長コードをリビング横断させて)と結構面倒だったのですが,新型ではテレビ自体でみることができます。
で,4K映像というものをみてみましたが,確かにだいぶ細く写ります。人間の肌は,女優だろうがなんだろうが徹底的に凸凹しています。つまり現実に人間がみているものよりも詳細なものが目に飛び込んでくる感じです。そのあと普通のハイビジョンをみましたが,今まで細かいとおもっていた映像が細かく注意するとぼやけて見える気がします(たとえば,髪の毛一本一本の明確さ等)。こんな細かさが必要なのかはよくわかりませんが,それなりにびっくりしました。また,これだけの細かな画像を無線LAN経由でストリーミングで見ることができるのも驚きです。さらに,アマゾン自身が色々番組を作って配信している(しかもプライム会員はこれを無料で見ることができる)ということも初めて知りました。番組制作配信といった業界もアマゾンと競争しなくてはならなくなっているようです。

肩の痛みはさっさと消えてほしいですが,普段とは違う土日を過ごすきっかけにはなりました。

追記:これを書いて少ししたら湯沸かし器も壊れました。なかなか大変です。

信用性

木曜日, 3月 30th, 2017
インターネット社会になって怪情報を信じる人が増えたような話もあります。
でも,情報が乏しい近代以前の時代に人々の心に魑魅魍魎が跋扈していたことは言うまでもありません。
本の時代だって,怪情報はあります。

私は高校1年生のころ,木星人が地球に攻めてくるという本を読みました。おそらく著者は五島勉氏だったのではないかと思います。
その本は,様々な歴史的事実や科学的事実らしきものを根拠に木星人が存在していて,地球に攻めてくるだけの十分な根拠を示していました。
何か変な気もしますが,これだけ根拠があるし,本にもなっているのに嘘ということもあるまい,という気になりました。

今であれば色々インターネットで調べて,その信用性は把握できたと思います。
新聞とテレビとラジオを近所の本屋くらいしか情報源がない時代では,木星人の真偽についてはなかなか把握しにくいものです。

とはいえ,そのような経験を踏んでいたので,本に書いてあることを含めて,あまり物事を鵜呑みにしない習慣はつきました。
おかしな経験というものは,それなりに身になるものです。

走行

土曜日, 2月 18th, 2017
先日,はじめてサーキットを走行してきました。
昨年,極めて原始的なスポーツカーを入手した縁で誘われた次第です。

もともと臆病な上,そもそもスポーツ的な競争心が欠落しているので,レースをしよう等という考えはさらさらありません。
たいてい競技とかスポーツとかは,一定レベル以上は,恐怖なり苦痛なり緊張なりに耐えながら,決められた行動をいかに正確にこなすかという単純行動に帰結する気がします。そのようなことに夢中になるためには,健全なる競争心が必要なわけです。

私の意図は,一切の電子制御のない車を運転するに際して,限界を超えるとどういうことになるのか,公道よりも安全な場所で体験しておくのも一興,ということでした。しかし物事は計画通りにいかないもので,結局のところ臆病さがまさって,十二分に早く減速してしまい,限界を超えるどころか限界近くにもおそらく達することがない状況でその日が終わってしまいました。

現地にたどり着くのに片道2時間かかり,その距離に辟易しました。ところが,ずいぶん遠方から,しかもトラックに車を積んで来ている人が大勢いるようでした。スキーに比べても,はるかに多大なエネルギーを要する趣味のようです。

それでもなかなかおもしろい経験ができたと思います。

ここ1年で読んだ本(kindle)

月曜日, 12月 19th, 2016
この1年程で,キンドルで読んだ本を振り返ると,社会系から理科系に移って仕事実用系を経て社会系に戻ったというところでしょうか。
アマゾンの推薦機能があるせいか,同じ分野の本をまとめて読むことが多かった気がします。

この一年の反省点としては,古典を読まなかったということで,今,ながーい古典を読んでいます。

 
第一次世界大戦

第一次世界大戦はよく分かってなかったので,読んでみたくなりました。多少はイメージがつかめたかも

HARD THINGS 答えがない難問と困難にきみはどう立ち向かうか

日英同盟 同盟の選択と国家の盛衰

第一次大戦時のイギリスからの応援要請の際の日本の態度やそれに対するイギリス世論の評価や,同盟が終わったのが合衆国の意向だったこと等,今の日米関係を考える上で,面白かったです。

第五の権力

日本の論点2015~16

アメリカの鏡・日本

これはとても面白かったです。GHQの一員として来日したアメリカ人が書いたものです。日本は鬼畜米英と言っていましたが,アメリカは日本人について古代から世界征服を企んでいた凶悪な民族であるということにしていたようです。そして,GHQの占領政策は,二度と日本が立ち直れないようにするためのものと著者は感じています。日本が永久に立ち直れなくなるが,これでよいのかと疑問を呈しています。その後,諸事情があり日本は急激な復活を遂げますが,それを知らない当時の視点だけに興味深いです。

沖縄の不都合な真実

リー・クアンユー、世界を語る

中国は民主化すべきではない,という結論に説得力がありました。自分の国のやり口が正しくて,それと違うやり方をする国を軽蔑するという偏見から逃れるのは難しいものだと感じました。

パール判事の日本無罪論

面白かったです。インド人の変な人が加わっていただけかと思っていたら,当時から著名な人だったようです。戦争批判の中で「産めよ増やせよ」的な話を聞かされていたせいで,日本が海外進出を試みざるをえなかった原因は人口過剰問題というのはびっくりでした。

天才

石原慎太郎の本は読んだことがなく,田中角栄について書いた本も読んだことがなかったので一石二鳥を狙って買ってみました。

ドイツリスク~「夢見る政治」が引き起こす混乱~

どの国も色々とあり大変です。日本に問題があると,どこかにはだいぶマシな国があるかのような幻想を抱いてしましますが,そうはいかないようです。

イザベラ・バードの日本紀行

この本はこの一年で一番かもというくらいよかったです。目の見えないあん摩は金貸しを兼業していて金持ちだったこと,日本人はあからさまに宗教を軽蔑しているが,お守りは大量につけているとか,アイヌ人が義経を崇拝しているとか,その当時の視点で書かれた本は面白いです。

ウイルスは生きている

ここから生物学系の本を読んでます。そもそも,人間からくしゃみとかで排出される無数のウイルスはどうなるんだ,死ぬのか,ずっとそのままなのか,微生物が食べるのか,といったあたりがよくわからなかったので,ウイルス系を中心に読んでいったのですが,結局よくわかりませんでした。大量に読もうと意気込んでいましたが,キンドルだけでは出ている本に限界があり,紙の本も買いましたが,それはそれでかさばるので,途中で停止です。

宇宙生物学で読み解く「人体」の不思議

読んだ生物学系の本の中ではもっとも面白かったです。地球上に酸素がある分だけ化石燃料がある,化石燃料にならずに分解されてしまえば植物が作った酸素は二酸化炭素に戻ってしまうから,というのは言われてみれば当たり前ですが,全く考えていませんでした。

時間の分子生物学 時計と睡眠の遺伝子

巨大ウイルスと第4のドメイン 生命進化論のパラダイムシフト

たんぱく質入門 どう作られ、どうはたらくのか

新解説世界憲法集

こういうものは読んでみるものだと思いました。日本で憲法論として教えられて漠然と憲法とはこういうものと思っていたこと,少なくとも西側先進国は戦争放棄以外は概ね日本国憲法と同様のことが規定されているのだろうと思っていましたが,勘違いであることを思い知らされませいた。

超一流になるのは才能か努力か?

これは面白かったです。ただ,下に記載の『やり抜く力』も含めて,一流になるには努力が重要とするのだけれど,努力をしても一定レベルのところに超えられない素質差があることについて,説明が不誠実な印象です。運動能力についての男女差等のような素質差が,同性間にもあるだろうことは容易に予測されるのだから,努力で差がでた場合のみを強調しても説得力は弱いと思います。

時間をかけずに成功する人 コツコツやっても伸びない人 SMARTCUTS

やり抜く力

サピエンス全史(上)(下) 文明の構造と人類の幸福 サピエンス全史 文明の構造と人類の幸福

それなりに面白かったです。が,暴力の人類史とか,銃・病原菌・鉄なんかに比べると軽い印象です。その分,読むのはラクでしたが,読後の達成感はそれほどではない気がしました。

真田もの2

火曜日, 9月 27th, 2016
NHKの大河ドラマで真田昌幸が亡くなりました。
配役を聞いたときは,あまり期待していなかったのですが,よい意味で期待ハズレで,とてもよい真田昌幸でした。
あの類のせっそうのなさは,成功した企業経営者の一つの典型像かと思うので,後世に名を残した人物の性格設定としては適切だろうと思います。

全体に楽しんでいますが,主人公がいまいちです。
以前の真田太平記にしろ,大河ドラマの義経や直江兼続にしろ,主人公に道徳的な期待を背負わせてしまうと,辛気臭くなってだめですね。
そういうものを背負わせてしまうと,眉間にしわを寄せて,うろうろするしかないのだろうと思います。

いずれにしろ,普通の真田ものと違い,現時点で徳川方に恐怖心を植え付けてない今回の想定
どのようになっていくのか楽しみです。

きつい訓練

火曜日, 9月 13th, 2016
超一流になるのは才能か努力か?

というなんとも凡庸なタイトルの本を読み進めています。
超一流レベルは,完全に練習量だ,なんていうのは概ね予想されたのですが,面白いなと思ったのはトップクラスのバイオリン奏者の調査ででてきた話です。
能力向上に役立ったと感じる練習は,非常に負担が大きくあまり楽しくないと感じていた
ということです。
練習が好きだから,たくさん練習したのではなく,いやできつい練習をたくさんしたのだ,ということです。
いわれてみると,以前にもつまらない練習ほど意味があるとか,聞いていた気もしますが,今回,思い当たることがありました。

私は,大学受験にしろ,司法試験にしろ,勉強時間自体は極端に短い時間で通ったのだろうと思っていますが,その勉強中はひたすらきついものでした。
30分もやるとへばって,それからダラダラと気力が回復するのを待つ。反吐がでるような,といってもよい感じです。
勉強楽しい,とか言っている人に負ける気はほとんどしていなかったのですが,つまり上記のバイオリンの練習の話と同じことなのだろうと思います。
本当に身になる訓練は,つまらないだけでなく,ひたすらきつい。

そう思うと,下手の横好きで色々やっていることが,いつまでたっても上達しない理由は,私が不器用なだけでなく,練習が結構楽しいからかもしれません。
楽しいなんて,間違ってもいいようがないような訓練こそ,能力向上には最も効率的なのでしょう。

apple pencil ホルダーはmagic tapeで

月曜日, 4月 18th, 2016
今まで,色々と手書きに対応したデジタルツールを試してきました。
15年近く前のザウルスからはじまって,最近ではシャープやソニーの電子ノートの類等。

ここにきて,ipadに専用のapple pencilが登場し,しかも9.7インチのipadでも使えるバージョンが発売されて,ほとんど妥協のない手書きツールが手に入りました。現在のところ,GoodNotesというアプリケーションで利用していますが,PDFへの書き込みもできるし,紙に手書きするより便利な機能もあるし,かなり満足しています。
ただし,一番の問題は,このapple pencilはipadにつけることができないということです。同じ悩みをかかえる人がいるようで,強引に下側につける器具も売っている(そして買ってみた)のですが,いまひとつです。
そこで,マジックテープの登場です。

applepencil magic tape

柔らかいほうをpencilに巻き付ける。
IMG_0463

チクチクするほうを本体に貼る。作業時間は10秒くらい?

 
IMG_0462

くっつけたところ

 
IMG_0461

 
美観的には,もう少し角のあたりをまるめたり,又は白いマジックテープを利用するなり,工夫の余地がありそうです。人によっては,いくら工夫しても許容範囲を超えている(特に,apple製品について深い愛情に基づいて人にみせてやりたい場合)ことはあるかもしれません。
でも,実用性は完璧に近いです。ほとんど,無意識に着脱できるし,カバンに無造作にいれておいても,はずれることはほとんどありません。

こういうのを利用するだけなので,同じお悩みをお持ちの方はどうぞ