Archive for the ‘弁護士勝俣豪の日常’ Category

apple pencil ホルダーはmagic tapeで

月曜日, 4月 18th, 2016
今まで,色々と手書きに対応したデジタルツールを試してきました。
15年近く前のザウルスからはじまって,最近ではシャープやソニーの電子ノートの類等。

ここにきて,ipadに専用のapple pencilが登場し,しかも9.7インチのipadでも使えるバージョンが発売されて,ほとんど妥協のない手書きツールが手に入りました。現在のところ,GoodNotesというアプリケーションで利用していますが,PDFへの書き込みもできるし,紙に手書きするより便利な機能もあるし,かなり満足しています。
ただし,一番の問題は,このapple pencilはipadにつけることができないということです。同じ悩みをかかえる人がいるようで,強引に下側につける器具も売っている(そして買ってみた)のですが,いまひとつです。
そこで,マジックテープの登場です。

applepencil magic tape

柔らかいほうをpencilに巻き付ける。
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チクチクするほうを本体に貼る。作業時間は10秒くらい?

 
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くっつけたところ

 
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美観的には,もう少し角のあたりをまるめたり,又は白いマジックテープを利用するなり,工夫の余地がありそうです。人によっては,いくら工夫しても許容範囲を超えている(特に,apple製品について深い愛情に基づいて人にみせてやりたい場合)ことはあるかもしれません。
でも,実用性は完璧に近いです。ほとんど,無意識に着脱できるし,カバンに無造作にいれておいても,はずれることはほとんどありません。

こういうのを利用するだけなので,同じお悩みをお持ちの方はどうぞ

 
 
 

ここ1年で読んだ本(紙の本編)

水曜日, 10月 21st, 2015
続いて紙の本です。
kindle化されていなかったり等の事情で購入した紙の本です。
ブラック・スワン-不確実性とリスクの本質 (上)(下)
とても面白かったです。ぽつぽつと読み返しています。漠然と考えていたことについて、裏付けが得られたり、また疑っていなかったことについて疑念を持つきっかけもありました。
基本的には、認識論の本ということだと思います。人間の知の限界、そしてその限界が人間自身が考えるよりずっと低いということです。
伝統的な認識論の流れに、統計学や投資行動の知見を追加して、偽悪的な文体で書いています。
太陽と地球のふしぎな関係-絶対君主と無力なしもべ
こどもと読むために購入。宇宙の話は人間の理解を超えています。ブラックスワン的な発想でいえば、人間の知能は宇宙を理解できるようにはできていないように思います。みえている太陽の形は可視光線を放っている範囲であって、太陽のもろもろの要素を考えれば太陽は地球を包み込んでいるともいえるとか。

図解 気象学入門-原理からわかる雲・雨・気温・風・天気図
これもこどもと読むために購入。気化熱というのはよく出てきますが、その逆、つまり水蒸気が水に戻るエネルギーというのはあまり考えていませんでしたが、それが莫大で、台風だなんだのエネルギー源のようです。

暴力の人類史 (上)(下)
新聞の書評をみて購入。かなり分厚く内容も堅いので、半年がけでなんとか最後まで読み通しました。
何年か前から、個人のケンカについての歴史的または文化人類学的に詳細に研究した本を読みたいと思っていました。というのは、当事務所で取り扱っている個人法務事件は、冷静な論理や費用対効果の世界ではなく、もっと根源的な感情の世界の出来事であって、いまは弁護士だ裁判だという形で解決していますが、歴史的または異文化においてどのように、問題を解決してきたかを知ることは、いましている仕事のより深い理解につながるのではないかと思っていたからです。
この問題意識にかなりこたえてくれる本です。それ以外にも、様々な知見がちりばめてあり、かなり面白かったです。
ただ、日本語でのタイトルは???まるで、様々な残酷物語を読みたい人向けのような題です。「性善説 なぜ暴力は減少したのか」 とでもいうのが原題(THE BETTER ANGELS OF OUR NATURE why violence has declined)のニュアンスような気がします。それじゃあ、売れないのかな。
運は創るもの-私の履歴書
ニトリの創業物語です。日経新聞の私の履歴書が面白かったので、思わず買いましたが、私の履歴書プラスアルファは、それほどでも。

ここ1年で読んだ本(kindle編)

金曜日, 10月 16th, 2015
ここ1年ほどの間にkindleで読んだ本です。
How goole works(ハウ・グーグル・ワークス) ―私たちの働き方とマネジメント
読んでから1年近く経つので、覚えていない。それなりに面白かった記憶はあるのだが。
傍線ひいた(kindleなのでハイライトした)部分を読み返すと、なかなかよいことが書いてあります。
採用に関する考え(とにかく優秀な人間集めに徹する)、組織はあまり整えずにグチャグチャに、という雰囲気は私の考えと一致していて、一致していなかった部分をどの程度取り入れていけるかかなあ、でも覚えてないんじゃしょうがないですね。

新・戦争論 僕らのインテリジェンスの磨き方
なんで買ったのかよく覚えてませんが、池上彰氏、佐藤優とも人気がありそうだけど読んだことがなかったので、なんとなく買ったのかもしれません。

軽く読めるし、知らないこともチョクチョク書いてあって、それなりに楽しめました。

THE ISLAMIST PHOENIX
イスラム国について書いた本です。洋書です。kindleを買ったときに辞書ひかなくてよいから英語の本も読みやすいかな、と思っていましたが、結局読んでませんでした。一念発起で買いましたが、やはり快適に読むことができます。
イスラーム国の衝撃
同じくイスラム国についての本。中東やイスラムというのはよくわからないままだったのですが、2冊程読むと多少イメージがつかめます。

ZERO to ONE 君はゼロから何が生み出せるか
アメリカでのビジネスの成功した人が書いた話。
グーグルの本だったり、この本だったり、アメリカの超一流企業の求めている人材はこういう人だ、なんていうのを見ていると、意外に俺もいけるかも、何て思ったりします。でも大学卒業時の自分はまったくだめですね。やはり、いろいろあると社会的に多少なりとも有用化されるのかもしれません。20歳そこそこで、そのような能力・意欲を持つ早熟な人が求められているのです。

古田式・ワンランク上のプロ野球観戦術
友人にすすめられて読みましたが面白かったです。
知らないことも多く野球観戦が好きな人にはおすすめ。

Who Moved My Cheese?
洋書2冊目。挫折しないように、薄めのを探していて購入。有名な本ですが、それほど感銘なく終了。
寓話調なのが、相性が合わないのでしょう。

ここらで広告コピーの本当の話をします
アマゾンのプライム会員だと1か月に1冊だか何かで無料で読める本が出ます。それで読んだ本です。
事務所広告作成に役立つかなあと思ったけど、そういう本でなくて、広告コピーの大家が後輩に向けて一家言述べるものです。
この本をきっかけに『影響力の正体』という本を知ったのが一番の収穫でした。

影響力の正体 説得のからくりを心理学があばく
人の心を操る系の怪しげな本はちまたに出回っていて、この本もその手のようなタイトルですが学者の書いた良書です。
『人を動かす』とともに弁護士であれば読んでおいて損はない本だと思います。
別の訳で『影響力の武器』という名前でも出ています。

AIの衝撃 人工知能は人類の敵か
人工知能もだいぶ進んできています。自分の仕事にどのような影響がでるのか興味深いです。

男の作法
そば屋の七味唐辛子をそばにかけて食べるのは知りませんでした。たしかにうまい。

失敗の本質 日本軍の組織論的研究
有名で固めの本なので夏休みの課題図書として読みました。
太平洋戦争中の個々の戦闘は名前だけ知っていて具体的な内容はほとんど知らなかったのでそういう面で勉強になりました。
少し面白いなあと思うのは、失敗の原因とされる精神論の重視→勝てる勝てると考えれば勝てるのだ的な考えは不合理は不合理なんですが、今も流行し続ける自己啓発本は基本的にその発想ですよね。できるできると自己暗示かけていればいつかはできる。そのあたりどうなんだろうと思います。

ガリア戦記
西洋の一定以上の層は当然読んでいる本なのでしょうが、こういうのを普通に読んでいたら織田信長は残酷なんて思いもしないでしょう。
万人の万人に対する闘争とかリヴァイアサンとかいう発想は、ガリア戦記からは生まれてきても、日本人が学ぶ歴史からは生まれてこないと思います。

スーツの文化史
アマゾンプライムの無料で買ったけど、あまりへーと思うこともありませんでした。

3日食べなきゃ7割治る
軽く読める本を探していて購入。断食に対する興味から買ったのですが、理論構成があまりにオカルトで。断食ってある程度効能は明確なんだと思ってましたが、これだけオカルト的説明が多いと、結構だめなのかも。

英国人記者が見た連合国戦勝史観の虚妄
太平洋戦争の評価については色々と思うところがある中で、外人が書いている興味から読んでみました。
でも、「虚妄」なんて書くと、はじめっから特定の立場がみえてきてよくないですね。
太平洋戦争ってアメリカと戦った印象しかなかったけど、イギリスが受けた被害(植民地を失って大英帝国崩壊)と恨みというのは、なるほどと思いました。

 

自動運転

水曜日, 10月 14th, 2015
安倍首相がオリンピックまでに自動運転をやるぞ、と言ったようです。
これは重要なリーダーシップです。

実は、少し前に車を買い替えた動機が自動運転でした。
グーグルの自動運転だなんだで近未来の技術のような印象を受けていましたが、現実が思いのほか進んでいることがわかったので、是非とも試してみたくなりました。

事前に色々ネットで調べてみましたが、それなりに自動運転ができそうなのですが、メーカーも大々的に宣伝していませんし、個人のブログでもあまり明確に取り上げられていません。でも、実際入手すると次のようなことができています。

高速道路(ただし山道以外)であれば、10秒は手を放していても車線や前の車を追従して走行してくれる。
ブレーキアクセル操作は、前の車が停止するまで、自動で加減速停止を操作してくれる。
10秒手を放すと警告表示がでて、それでも放していると警告音がでる(それでも放置するとハンドルの自動操作が解除されるらしい)。
(なお、手は触れているだけではだめで、手からの動きを多少なり感知できないと、手を触れていないとみなされるようです。私は安全運転最重視ですので、本当に手放しはしていません。そっとハンドルを持つと、持っていないと認識されるので、その上での説明とご理解ください)。
おそらく時速30㎞未満くらいでの走行だと手放しでの10秒警告はなくなる。つまり、30km未満で止まることなくダラダラ進む高速道路の渋滞では、完全に車が勝手に走行してくれる。

ということです。
ただ、カーブを曲がり切れるかどうかは、曲がらせてみないとわからない。事前に曲がれませんというのではなく、結果としてはみ出る(はみ出そうになる)というあたりが、おっかなくって完全にはまかせられませんが、このあたりの技術的な発展は時間の問題という気がします。

また、自動運転機能とは別に、車線はみ出し時に強制的にハンドルを切って車線内に戻す機能や、強制ブレーキ等の安全装備が充実しています。つまり、人間の不注意な運転をフォローする安全機能を高めたうえで、コンピュータに自動運転させて、自動運転のミスも自動ブレーキ等でフォローするという発想と思われます。自動運転にまかせてカーブを曲がれるか試していて、曲がれなかった場合、今度は車線保持の安全機能が働き、警告音が鳴るとともにハンドルに介入し車線内に車を戻すということもあります。警告音が鳴ると、「お前(車)が自分ではみ出たんだろ」と言いたくもなりますが、自動運転と安全装置は別人格(車格?)として存在しているようです。

実際、まっすぐに近い高速道路では、10秒ごとに手を離すなと警告がでると、もう少し間隔が長くてもよいのでは、と思うところもありますが、それ以上長いと車の運転から完全に集中力がそれてしまいそうですし、それでも運転をまかせられるほどの自動運転機能ではないので、10秒で警告というのは、そんなものかなと思います。

半面でこの10秒の警告は、「あくまで自動運転ではなく、運転補佐機能にすぎません」というメーカー側の言い訳もみえかくれします。誰に言い訳しているのかといえば、おそらく監督官庁なのだろうと思います。やはり、諸事情考えると監督官庁が自動運転に消極的な態度をとるのもわからんでもないですし、そうなるとメーカーも大っぴらに半自動運転を実現とはうたわず、運転補佐機能として提案し、そのために10秒解除ということにしているようにもみえます。そうなると、自動運転の機能がもっと進化し、人間の集中力が運転からそれても大丈夫なレベルになっても、10秒警告の機能は残ってしまうことになるでしょう。

ついでに弁護士らしい観点も追加すると。メーカーは事故が起こった時の責任回避も考えて運転補佐機能に過ぎないと言っているのではないか、という視点もあります。ある程度、そういう面もあると思います。ただ、日本法では、まず運転者や車の所有者は、自賠責法で保有者責任を負いますので、自動運転の機能のせいで事故が起きたといったところで、加害者との関係で責任をまぬかれることはできません。責任をまぬかれるには、自動車の機能に障害がなかったことも立証する必要があるので、自動運転機能の故障していれば責任を負わざるを得ません。そうなると加害者が任意保険に加入している限りは、任意保険会社が賠償負担をした上でメーカに求償してくかどうかという問題に還元されます。そして、最終的に自動運転を目指している自動車メーカーは、そのあたりについては当然保険会社と枠組みを作り上げていくつもりでしょうから、賠償責任回避は本質的な問題ではないと思われます。

となると、自動運転を実現するには、監督官庁が自動運転にたいして積極的になる必要があります。メーカーが堂々と「自動運転実現!」と宣伝できる雰囲気が必要です。そして、それを可能にする上で、首相の発言というのはとても大きいと思います。行政のトップが旗をふれば、自動運転の実験にしろ、賠償の枠組み作りにしろスムーズにすすむ気がします。

今回、自動運転車に興味をもって色々しらべて、現時点で一番進んでいると思われるドイツの車を購入しました。
そして実際の能力を体験すると、日本の大手自動車メーカーは、かなり立ち遅れているのでは、という気がしています。首相の一声で一気に逆転していくかもしれません。

左ハンドル対策

月曜日, 10月 12th, 2015
少し前に車を買い替えました。
買い替えの動機となった部分だったり、必要とされる能力だったり、駐車場のスペースだったり、諸条件をいろいろ考えていく中で、やむなく左ハンドル車になりました。

左ハンドル車は以前にも乗っていましたが、
①チケット式パーキングでのチケット取りや精算と
②乗降中のバスの追い越しや、対向車も右折待ちのときの右折
が不便です。
②は、そのままバスが走り出したり、右折であれば信号が黄色になるなり右折矢が出るなりまで待っていればよいといえばよいのですが、後続車両がいる場合は無言のプレッシャーを感じます。右ハンドルであれば、らくらく見える対向車線の様子が、左ハンドル車からは見えないので、本来は進行できるのに、いたずらに止まり続けてしまっているような状況になるからです。せめて対向車がきていて、どうせ進むことができないのだ、という状況は把握したいものです。

そんななか、色々と考えたり調べたりしている中で、液晶画面分離式のドライブレコーダーなるものがあることがわかりました。通常、ドライブレコーダーはカメラだけあれば十分なのですが、最近は録画されている画像を見ることができるように液晶画面がついているものが多くあります。さらに、この液晶画面とカメラ部分がケーブルをつなげて、離れた場所に設置できるモデルもでてきました。とすると、カメラ部分を右側座席に設置し、左側の運転席の前に液晶画面を設置すれば、対向車線の状況を右ハンドル車同様に把握できるのではないか、というのが当然思いつくことです。
そんなわけで、納車時にディーラーに頼んで、液晶分離型のドライブレコーダーを助手席側に設置してもらいました。
ところが、ドライブレコーダーは事故時の様子を撮影することが目的ですので、広い範囲の撮影が要請されます。つまり、かなり広角のレンズがついています。その結果、対向車線の様子はかなり小さく移ることになり、遠方から近づいてくる対向車を早めに察知することはできません。対策が必要となります。
いろいろとネットを渉猟してまわるうちに、スマホ用の望遠レンズに出会います。スマホのカメラも広角レンズです。これを望遠レンズにするために様々な小型レンズが発売されています。そこで、ちょうどよさそうな倍率のものを入手してドライブレコーダーのカメラにとりつけてみます。そうすると、四角い液晶画面の中央に丸があってその中だけに映像が映る形になりますが、このレベルであれば十分対向車を認識できそうです。
そこで、1か月点検時にさらにディーラーに頼んで、スマホ用の望遠レンズをドライブレコーダーのカメラに取り付けた上で、設置してもらいました。ただ、まだ不安定だったので、さらに百金で適当な材料を買ってカメラを固定しようやく完成です。
しばらく使ってみていますが、十分、対向車線を認識できるようになりました。

もっとも①のチケット式パーキング対策については今のところ、うまい手は思いついていません。

脈絡の緩さ

火曜日, 7月 7th, 2015
朝のNHKのドラマは何となくいつもみています。
いまは,まれ というのをやっていますが,話の脈絡が緩い。
過去のあった出来事やキャラクターの特性に,こだわりなく現在の展開がある。
矛盾した,落ち着かない感じを受ける,というものです。

以前にも,こういう感じを受けた朝のドラマがありました。何だったか覚えていませんが。

寝ているときに見ている夢は,脈絡が緩いです。知り合いじゃないはずの人が知り合いだったり,いた場所や年代が突然変っていたり。
ですから,脈絡の緩いドラマは夢のようとも言えます。

現実の世界には,そもそも脈絡はないのかもしれません。
その現実を人間は脈絡という意味づけをして記憶していきます。過去の記憶を脈絡をつけて整理していくというよりは,過去の記憶を脈絡にそって変容させていくというほうが現実に近いかも知れません。
脈絡から外れた記憶は,消えていっていまう。

過去の行動の意味づけや,性格等に一貫性があること,もろもろ辻褄があうこと,こういった脈絡があることが人の誠実性を意味します。
逆に,過去の行動の理由等に脈絡がないと嘘をついているのではないか,何かを隠しているのではないか,という気がしてきます。
こういう感じで,人間行動の脈絡は,大事なわけです。

でも,過去の記憶を脈絡にそって整理している過程で変容させてしまうと,むしろそのほうが嘘の記憶と言うことになります。
それでも,人間は脈絡のある話を真実だと思いたがるのだろうと思います。

依頼者の話をきいていても,話の脈絡がよく分からないと,何かおかしいという気がしてしまいますし,裁判官だって何か変だと思うので,脈絡をつけないとならないと感じます。
でも,実は脈絡ない話が真実なのかもしれません。

とはいえ,これは現実の話。物語は,現実とは違って脈絡を作ることができるから,そして思わぬ偶然があって脈絡をつなげるから,脈絡好きの人間にとってはたまらないのだと思っていました。
そしてドラマの脚本を書く人というのは脈絡を編み上げていくのが好きなひとなのだという気がしていました。
そういう意味では,脈絡の緩いドラマというのは,不思議な存在ではあります。

リナックス

日曜日, 6月 28th, 2015
パソコン一般に対して苦手意識はないのですが、コマンドについてはブラックボックスでした。
パソコンの問題対策をしていても、コマンドプロンプトを呼び出してとなると、その対策はやめておこうとなりがちです。
また、事務所のルーターをNTTの業者が色々操作している際に、コマンドを打ち込んでいるのですが、それも何をしているのかよくわかりません。

例年、大学時代の友人とスキーに行きます。彼はIT系の学者で、大学入学時(この頃はウィンドウズもない)から尋常でなくコンピュータに詳しいと聞いていました。
そんなわけで、スキーの行き帰りの雑談で、色々コンピューターについて分からないことを教えてもらうのですが、今年はコマンド入力がどうにも、なんて話もしました。
そうしたところ、最近は仮想化技術が進化しているのでウィンドウズに簡単にリナックスを入れることができて、そこで練習できるとのことでした。

そこで、調べて試してみたところ、ウィンドウズに仮想化ソフトを入れて、そこにCentOSというリナックスOSを入れることは簡単でした。
本を買ってきて色々練習してみてますが、奥は深そうとはいえ、それほど苦手意識を持つほどのものでもない気がしてきました。
何と言ってもOSが無料というのは、かなり気楽です。既に現役を引退しているノートPCにとりあえずインストールをしてみたり、仮想化ソフトの上に2つインストールしてみたり、うまくいかなければ削除したり。

最近は知能の老化も気になっていますが、まだ新しいことを学ぶ分には大丈夫そうです。

アマゾン対抗

土曜日, 5月 9th, 2015
生活の中にアマゾンが、どんどん入り込んでいきます。
本やデジタルなものだけでなく、日用品の類までアマゾンで注文するようになってきています。
とはいえ、何でもアマゾンとなるのもいかがなものか、という怖さも感じます。

そんなわけで、たまに楽天でも買おうとするのですが、どうにも私にとっては購入目的物を探すのは困難だし、購入後も色々DMを避けるためにチェックをはずしたりと、なかなか気持ちに応えてはくれません。

ところが、最近意外な対抗馬が登場しています。ヨドバシドットコムです。
いつの間にか、デジタルなものだけでなく、本や日用品まで取り扱っています。
目的物を探すストレスは全くないし、アマゾンより安かったり早かったりすることも多いです。

正直、ヨドバシドットコムが、何故アマゾンに対抗できているのか不思議な気もします。
でもアマゾン集中に怖さを感じるのは買う側だけでなく、メーカーや運搬業者も同じでしょうから、影ながら応援しているのかもしれません。

何はともあれ、便利な世の中に感謝です。

醤油イノベーション

金曜日, 5月 8th, 2015
日本人の食卓に醤油は欠かせません。
ところが、見た目は同じで味もほとんど同じ醤油でも原材料は色々で、大豆でなく脱脂加工なんとかが使われていたり、多少値の張る醤油でもアルコールが入っているなんていうのは当たり前です。
それでも、多少はよい醤油のほうがうまいのかな、なんて考えて一点豪華主義的によい醤油を買ってみたりして、うまい気になって満悦してみたり、すっかり忘れて適当に使ったりしていました。

ところが、何年か前から事態が大きく動き出しました。真空パック的な容器の登場です。これは、明らかに違う気がします。目隠しされて試されても分かるのではないかという気もします。もう今までに醤油に戻れないと思っていたところ、思わぬ事態がおこりました。いつも買っていたアルコール等の余計なものが原材料に入っていない真空パックバージョンのキッコーマンの醤油が店頭から消えてしまったのです。アマゾンで探してもありません。アルコールが入っているものはキッコーマンでもそれ以外の会社でもあるのですが、アルコール無添加(つまり大豆を発酵させてアルコール化させている)の真空パック的なものがないのです。正直、アルコール添加とそうでないものを目隠しされて区別できる自信はないのですが、「うまい」という気分に水をさされるようでイマイチです。

しかし、ようやく復活しました。この空白期間が何を意味するのか、品薄なのか、何か問題があって出荷見合わせなのか(実は自宅やアマゾンで見当たらない時期でも、長野県のスーパーでは売っていたこともあった)よく分かりませんが、ようやく気分よく醤油が利用できるようになりました。

ただ、この醤油イノベーションには一つ問題があります。醤油注しです。せっかく空気にふれさせないで鮮度を保っているのに、醤油注しに入れっぱなしにしては意味がありません。とはいえ、常に醤油のパックをドンと食卓に置いてよいかは場合によりけり、気分によりけりです。食事ごとに、使用しそうな分だけ醤油注しにいれるというのも手かもしれませんが、無駄になった分を捨てることになりそうだし(まあ、刺身や寿司では当たり前ですが)、悩ましいところです。

デジタルカメラ

水曜日, 4月 8th, 2015
久しぶりにデジタルカメラを買いました。
過去の子供の写真を見直していると,デジタルカメラやビデオカメラを新調した直後は密度が高くなっています。
特に,何かの行事等の記録ではなく,何気ない日常の場面のものが多くなります。
やはり,何気ない日常の記録を残すための費用として,カメラ類の新調は必要なようです。

コンパクトで高級気味なデジタルカメラは,いままでもいくつか購入してきましたが,操作性の悪さが気になっていました。
つまるところ,多機能にする→一眼レフカメラのような機能を盛り込む→フィルム時代の操作性を踏襲する。
というパターンが原因のようです。

そのため,絞りとかシャッタースピードのような,どうでもよいものの操作性がよくなっています。
確かに,フィルム時代では,その調整が肝でしょうから,それらの調整が即座にできることに合理性はあります。
でも,センサーがそれほど大きくないデジタルカメラで,背景のボケ具合の調整はあまり意味のある問題ではありません。
高級機は多少センサーが大きくなってきているとはいえ,レンズが広角気味である以上,結局同じです。
ましてや,シャッタースピードが問題となるような写真をとる状況は,さらにまれでしょう。

そんなことよりも,デジタルカメラであれば,まずはホワイトバランスでしょうし,ISO感度やフィルムモードのようなものの選択のほうがはるかに結果を左右します。露出関係では,露出補正だけ簡単にできれば十分です。
これらが,容易に変更できてほしいのですが,一部の操作性がよくなるのがせいぜいです。

もっとも,マーケットの要望を考えれば,高級気味なデジタルカメラの購買層のうち,フィルムカメラにノスタルジーを感じる層が多くを占めるので,フィルム時代の操作性を踏襲することに合理性があります。また撮影後にパソコンで色々いじる人にとっては後から修正できない露出関係を撮影時に操作することは重要ともいえます。ですから,改善の見込みはないだろうと思っていました。

ところが今回購入したものは,多くのボタンやダイヤル類の変更ができるようです。これは,たすかります。
まあ,一番上のよいところに,オートとかPとかAとかSとかいうダイヤルがついていて,これを変更できないのは相変わらずですが(このダイヤルを頻繁に変更する人はどれほどいるのでしょうか。2人兼用の場合は多少便利かもということ?)


ただ,気にすべき設定項目が4つも5つもあると,たいていどこか忘れてしまいますので,便利さというのも難しいものです。