無為の為

12月 6th, 2018

老荘思想に無為の為という言葉があります。
高校の頃に触れて,ただ何もしないのではなくて,なさないことをなすのだと言われても
いまいちピンと来ませんでした。
私は怠け気質なので,そんなこと言われなくても何もしませんよ という気分で,それ以上は屁理屈感を感じていました。

とはいえ,逆説的,天の邪鬼的な言葉は好きなので,常にひっかかっている言葉でもありました。

なんとなく,感覚的に理解できたのは,つぎのような比喩を思いついたときです。
かゆいのを我慢する。
かゆくなれば,思わずかきたくなる。それをしない。これが無為の為なのではないか。
かゆいのにかかないというのは,なかなかエネルギーのいる無為です。
そして,かゆいからといってかきまくっていると,それなりにダメージが出ますので,無為を為すことが大事です。

でも,かゆさの問題以外には,いまいち発展性がありませんでした。

ただ最近のように仕事のメインが組織の運営になってくると,仕事上の「かゆみ」のようなものが色々と出てきます。色々と口を出したくなったり,色々と企画したくなったりします。
そして,30人程度の組織の運営をしていると,たいていは自ら実務に直接携わる機会は減り組織をよりよくするための仕事をしたくなります。
会議をしたり,朝礼をしたり,組織の理念を作り上げて皆に浸透させようとしたり,
頑張っている人に報いるために複雑な評価システムを作り上げたり
業績がいまいちな人に発破をかけたり
経営計画を立てたりと,経営者として殊勝な行いをしたくなります。
これが「かゆみ」なのではないかと思うのです。
もちろん,これらが無駄なのかどうかはわかりません。
でも老荘思想的な発想からすれば,
そういうことはしないほうがうまくいく
ということであり,これが無為の為なのではないかと思います。

老荘的なリーダー論では
一番よいのは,そういう人がいることを知られているだけ
二番目は,親しまれて褒められる
つぎは,恐れられる
一番ダメなのは,あなどられる
というのがあり,これは好きな言葉の一つです。
それを支えるのが,かゆみに耐える,かいた瞬間の快楽の誘惑に耐える
「親しまれたい」「褒められたい」という快楽の誘惑に耐える
ということなのかな,と思います。

お金と動機

11月 26th, 2018

先日,日産のゴーンさんが逮捕というショッキングな出来事がありました。

何か処罰に値するようなことをしていたのかどうか,ということは分かりません。
きっと,後々になっても分からないのだろうと思います。
過去にあった時代の寵児の逮捕→裁判といった事件の多くについて
たいしたことしていないのに,出る杭を打っただけだったなのではないか,
という指摘があり,それなりに説得力があるように思えます。
もちろん,その指摘が正しいかという判断力も判断材料も持ち合わせていません。
結局,ゴーンさんの事件もそのようなことになるのではないか,と思います。

人は,順風満帆な人が失敗するのを見聞きすると,脳内の快楽物質があふれかえるという悲しい性があります。そして,嬉々として「前々からそうなると思っていた」「金の亡者がどうの」とか分析が頭の中をかけめぐり,その思いつきを誰かに話したくて仕方がなくなります。

興味があるのは,人がお金をどこまで動機にするのか,というあたりです。
これは,自分自身のことについても,または事務所のマネジメント上のことについても,
よく考えているところです。
書籍から得た知識や個人的な実感としては,お金が何らかの動機付けにからむことは間違いなさそうだが,その動機付けを有効に利用する方法については,分かっていないということだろうと思います。人は単純明快な説明が大好きで,お金という説明はその要望にかなうので,そういう説明に飛びつきたがります。でも,単純なお金による因果関係はないことが多いのではないかと思います。

ゴーンさんの件でいえば,
世界最大級の自動車会社を作り上げた男+100億稼いだ人生
投資でたまたま200億円を収入を手に入れた人生
があったとしたら,金銭的には劣っても前者に魅力を感じるのではないかと思います。
もちろん,全く異文化の出身ですので,後者なのかもしれませんが。

2位

10月 9th, 2018

今年のスワローズは,よく頑張り最終的に2位になりました。
昨年の崩壊ぶりをみると,これ以上ない結果だと思います。
広島には,壊滅的に弱いので(広島との勝敗が逆転していれば,ヤクルトが広島の立場にいたはず)CSは期待しにくいですが,今年は十二分頑張ったと思います。

さて,スワローズはここのところ,監督が代わると強くなるということを繰り返しています。

若松(4位)→古田(3位)
古田(6位)→高田(5位)
あたりはたいしたことないのですが,
高田途中解任(13勝32敗)→小川代行(59勝36敗)
小川(6位)→真中(1位)
真中(6位)→小川(2位)
と,ここ3回程の交代は劇的な効果を生んでいます。

そうすると,誰であれ監督が交代することに意味があるのではないか等と,監督交代がチームを強くする理由を色々と考えて作り出したくなります。
さらに,企業経営においても,一定の交代は効果的なのではないか云々と応用したくなります。

でも,最近はこのようなことに騙されないように心がけています。
他チームをみれば,必ずしも監督交代が奏功するとは限らないことはわかります。仮にスワローズで監督交代によって強くなったのが偶然でないとしても,スワローズで監督交代に効果がみられた特殊要因を特定できなければ,あまり意味もありません。

人間が色々と主張する一家言の類,経営論であったり,人間論であったりは,このスワローズの監督交代のような状況から思いついたものが大半だろうと思います。
どうしても印象的な出来事から法則をつかみたくなり,その法則を応用したくなってしまう。
しかも野球での他チームの成績のように冷静に考えるべき材料がないので,余計に自分の編み出した理屈に自信を深めていってしまうのだろうと思います。

理屈っぽい私の頭の中は,人一倍,このような理屈の作り出しに精を出しているような気がします。
野球のことで屁理屈を編み出すのは遊びとして楽しいのですが,事務所運営上は自分の屁理屈に騙されないよう気を付けていきます。

サマータイム

9月 29th, 2018

サマータイムの導入が見送られたとのことです。
サマータイムの意図は色々あると思いますが,朝が苦手な人には,健康カルトの一分派のニュアンスが感じられます。
煙を敵視するように,そのうち早起き条例ができたりして,という感じです。

朝が苦手でなくても,様々な事情でぎりぎりの早起きを強いられている人は,よほど完璧に,すべての時間がシフトしてくれないと
過酷なことになりそうです。

いつ起きていつ寝るのかというのは,社会全体のみならず個人の問題としても,難しいところです。
私自身は,未だに,地球の自転との折り合いをつけることがうまいことできずにいます。

ここのところの読書対象は,主に翻訳物で様々な知見を解説したものが多いです。
その中で,ある種トレンドを感じるのは,狩猟時代に戻れということです。
農業を始めたあたりから人間は色々苦労し出した。
現代も狩猟採集をしている人は,現代人が苦しむ病気と無縁である。
だから

といった論調です。
それなりに説得力がありますが,多くの人は,苦手な虫に出会ったとたんに,現代生活への執着を確認するものと思います。

狩猟生活の話は食事や運動のことが多いのですが,睡眠については,昼寝をチョコチョコしている様なことを読んだ気がします。
自分の休日の生活を考えると,おそらくは複数回の昼寝というのは,快適かもと思っています。
もっとも,平日でも気が向いたときに昼寝するようでは,現代社会の諸々の営みから排除されてしまいます。
「使える」人間になるというのは,狩猟生活的精神性とお別れすることと表裏なのかもしれません。

おそらくは現代社会が要請する規則正しい協同作業に自分をあわせること,
時間にあわせて生活すること
そういったあたりが人の体調をさいなむのかも知れません。

というところで導入するなら,サマータイムではなくて,
一切時間に縛られなくてよいノータイムデー?のような日のほうが面白いかも知れません。

男の離婚サイト

8月 20th, 2018

当事務所では、離婚相談が多数寄せられています。

なかでも、ほかの事務所が敬遠することが多い男性側の離婚相談が多数寄せられています。

そこで、このたび離婚専用のサイトとは別に、男の離婚専用のサイトを作成しました。
記事は少しずつ増やしていくつもりです。

男の離婚

スタンディング

7月 31st, 2018

二俣川の事務所がさらに駅に近くなり、
一日ほとんど座っているということが、ますます気になります。

楽なことは楽ですが、いつかそのツケをはらうことになるのではないか、
という気がします。

そのような次第で、机の上の物置台の上にPCをセットし、
スタンディングポジションで仕事をするようにしてみました。

1日2日は、おおむね立つようにしていたのですが、それなりに疲れてきます。
と同時に、調べだすとずっと立っているのもよくないだなんだということで、
今は、1台のPCを台の上、もう1台を普通の高さにして、立ったり座ったりしています。

いくつかの集計作業だったり、PC修復系の作業で根を詰める作業をすると、
作業中の姿勢が悪いせいか、あとで頭痛になることがあります。

そいう作業をするときは、できるだけスタンディングポジションをとるようにしています。

いまのところ、電車で立っていても、あまり疲れなくなる、という程度の効果は実感しています。

めいそう

6月 26th, 2018

座禅,瞑想,丹田呼吸というのはなにかと出てきます。
私自身は,剣道のあたりではじまって,速読法の本を読んだら
丹田呼吸で集中力を増すのが前提ということになっていて。
しかし,そんなにゆっくり呼吸をするというのは著しく困難で,
とてもできません。

最近は,日本よりアメリカのほうが,瞑想が盛んなようで,
その手の本では,呼吸の制御は不要とのことなので,
呼吸の苦しさからは解放されます。
といっても,2分もすれば,「もう何分たったのか」
「いい加減終わりたい」という気持ちが強くなって
リラックスするどころか,イライラがつのるばかりです。

というわけで,瞑想の類は挫折の経験しかありませんでした。

そんな折に好奇心でみつけたのが
muse
です。
頭につけてスマホとイヤフォンと連動させて,
脳波がよい状況だとピヨピヨと鳥が鳴き,
だめだと風がザーザー吹く音がするという代物です。

驚くべきことに,これを手に入れてから3ヶ月間,毎日,瞑想が続いています。
20分くらいの瞑想は余裕でできます。
音をなんとかしようとジタバタしているうちに,時間が経過するようです。
こんなんで,役に立っているのかわかりませんが,
ジタバタしているうちに,後半には脳波がマシになっている(終わった後にグラフがでる)
ことも多いので,やらないよりはよさそうです。

脳波の測定というもの自体は,こちらの主観的な気分と関係なく
だめなときは徹底的にだめで,よいときはよかったりするので,
結構適当な機械なのでは?という疑念はありますが,
とりあえず続けられるという点ではすぐれものです。

二俣川事務所移転

5月 18th, 2018

今週,マイタウン法律事務所の二俣川の事務所
(正式名称は単に「マイタウン法律事務所」。
公式にはメインの事務所という位置づけなのでマイタウン法律事務所二俣川事務所という名称ではありません)
が移転いたしました。

移転先は,二俣川の再開発で完成した新しいビル,コプレ二俣川です。

それ以前の,二宮ビルは10年以上もお世話になりましたので,思い出深い場所なのですが,
だいぶ広くもなりましたので,新たなスタートと思って頑張ろうと思います。

二俣川の再開発も大詰めで,元がどんなだったか想像するのも難しい程です。

新しい執務スペースで驚きなのは,静かなことです。
いままでは,厚木街道を通る車,バイク,トラックの音と踏切音等,喧騒の中で仕事をしていました。
でも,今はそういう音がなく,エアコンの音なのかシューという音を聞きながら仕事をしています。

 

利用法

5月 9th, 2018

我が家の原始的なスポーツカーにはドアがないだけでなく,オーディオ類もありません。
楽しい道を走っているときはよいのですが,そこまでの道のりは,音楽でも聞けたほうが楽しいです。

ということで,最近良く出ている小型のブルートゥーススピーカーを買ってみました。周りの騒音は大したもので,なんとなくリズムが聞こえるだけでいまいちです。もっと大きなスピーカーを買えば,よく聞こえると思いますが,道行く人にも聞こえてしまいそうでガラが悪いです。

ヘッドフォンをつければ,よく聞こえると思いますが,運転中なので,安全面が気になります。

そんな折,肩掛けスピーカーなるものを見つけました。
これであれば,周りの音も聞こえるし,大音響でなくても自分には十分聞こえます。
Bose SoundWear Companion speaker というものです。

購入当時は,日本では未発売だったので,amazon.comで買いました。
でも,意外と車で出かける日がないと思っているうちに,日本でも発売になりました。

実際に使ってみると理想通りのカーオディオ環境が出来上がります。

とはいえ,他に使いみちがあるのか不明の商品です。
家だと周りにもそれなりに音が聞こえるので,それならスピーカーで聞けばよいような気もするし。
バイクだとヘルメットがあってあまり聞こえないだろうし,自転車だと落ちそうだし。

でも,発売してそれほど日が経っていないのに,アマゾンのレビュー数がそれなりの件数です。私同様,特殊な要望があって,ぴったりの利用目的を思いついた人がそれなりにいるのでしょう。

 

 

ロガー

4月 23rd, 2018

寒冷地では水抜きという作業が必要になります。
水道管から水を抜いて,水道管凍結による破裂を予防します。
とはいえ,山小屋を利用するたびに水出し水抜きをするのは面倒なので,わが山小屋は特殊仕様になっています。
配管を地下室に集中させて,その地下室を深夜電力で温めて凍結を防ぐというシステムです。
ところが,そのシステムが想定している場所より過酷なせいか,ここ10年弱の間に2度程,寒さに絶えきれずに蛇口等が破損しました。

今年の冬は序盤がかなり寒かったので,またやられるのではないかと心配になりました。
そこで,とりあえず対策を考える上で購入したのが
Eltech 温度データーロガー 16000メモリー 収録解析 RC-4

たんたんと温度を計測し記録してくれる装置です。
(見た目は値段に応じてチャチですし,使い方も結構試行錯誤が必要です。)
これを不在中の山小屋に設置すれば,いつどのようなときに凍結しそうになるのかを把握できるはずです。
まずは地下ピットと通気口を通じてつながっている洗面所の温度を測定
ここは日差しが多少はいるせいか,日中は温度が上がり,夜中に下がります。でも氷点下になる気配はほとんどありません。
次に,地下ピット。ここは深夜電力が働く夜中に温度が上がり,日中は下がります。全体にかなり温かいです。
次に日差しが入りにくい洗面所下の配管部分。ここは日中温度があがり,夜中に下がります。
記録している中で氷点下にはりませんでしたが,上2つに比べると一番温度が低い感じがします。
なんて,測っているうちに(ひとつしか買っていないので,山小屋にいくごとに設置場所の変更を行う),無事に春になりました。

記録を開始する前は,サーモスタットと小型のオイルヒーターを接続し,氷点下になったらオイルヒーターが動くようにするのがよいのではと考えていました。
でも,上記の記録内容からすると,一番怪しい洗面所下の配管が凍りそうになっているとき,そのすぐ下の地下ピットは随分温かい状況のようです。
そうなると,サーモスタットと小型の扇風機を接続し,地下ピットの空気をかき混ぜて,温かい空気が通気孔経由で洗面所下にあがるようにすればよいのではないか,
と考えています。