911

テロの日ではなく
車の名前です。

オールロードとともに手放しました。
5年半のつきあいでした。

いわずと知れた?
ポルシェのスポーツカーです。
え?と、もしかしたら思うかもしれません。

この車、見栄で乗る人も結構いるのですが、
私自身は、ポルシェに乗っている自分、
ということには興味がなく、
積極的に人に話すことはほとんどなかったので
事務所内でも、同乗した弁護士以外は
知らなかっただろう、と思っています。

なぜ、この911を買ったのか?
というと、私が当時よく読んでいた
オートカーが、ポルシェを常に絶賛していて
その、すごいフィールというものが何なのか?
という強烈な好奇心によって買ったというのが
本当のところです。

で、中古でタイプ996後記型という
比較的に人気のないタイプを買いました。
でも、多分996後期型は一番の正解だったと思います。
(理由は、長くなるので、端折ります)。

初めて乗ったときは、ほとんど普通の乗用車みたいな
感じで、何の感激もありませんでした。

でも、乗れば乗るほど、よさがにじみ出てきます。
素足で歩く感覚と形容されることもあるようですが、
まさにそんな感じで、道路の状況や車体全体の加重感が
ハンドルから伝わってくる、という独特の体験ができます。

また、ブレーキがすごくよい。
踏むか踏まないかという感じで踏めば
減速したかしないか分からない感じで、少しだけ減速し
もう少し踏むと、もう少し減速し、
すっと踏めば、すっと止まり。
急ブレーキ気味に、ギュッと踏めばギュッと止まるけど
まだまだ、もっと急ブレーキできるぞ、という踏みシロの余裕を感じ、
とにかく感覚どおりにブレーキが利きます。
ブレーキしながらハンドル切っても、とても安定したまま曲がるし。
なぜ、他の車はこんなブレーキにしないんだろう、と思うのですが
難しいのでしょう。

買ったときは、山道を色々走ったら楽しいのだろうと思っていました。
仕事で小田原に行った帰りに、箱根に寄り道して、クネクネ走ると
酔いました。
普通の車より加減速が急でカーブの速度も早いせいなのか
よく分かりませんが、酔い易い人は、この遊びは無理だと思い、それっきりになりました。

ここ何年も乗る機会が少なく、動かさないとまずいからと
プレッシャーに感じてたまに乗る、
でも乗るとすごくよくて、手放したくなくなるということを
繰り返していましたが、さすがにそろそろということで
ついにお別れとなりました。

 

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