Archive for 3月, 2012

車検連発

土曜日, 3月 31st, 2012
2年に一度の、おそろしい時期が来て、ようやく過ぎ去りました。
2台ある車が、同時に車検です。
あわせて620馬力、7年目と9年目の車検。

それなりのダメージとともに、一応終わりました。
7年目のほうは、新車で買ってすでに8万キロ超。
いくつかの車に乗りましたが、 ほとんど1万キロ前後しか
乗らずに乗り換えていますが、この車だけはすごく長距離を乗っています。

そんなわけでダメージも色々あったようで、
車検中の修理箇所も多く、予定通り車が戻ってきませんでした。
やむなく代車で、先日の春休みを過ごしました。

国産の5ナンバーのミニバンです。
この運転は色々新鮮でした。

乗った当初は、スタッドレス+土砂降りの影響もあったのでしょうか
フィールというものがほとんど感じられず、
つまり車が滑りそうなのかどうか、という情報が
ステアリング等からほとんど得られず、恐怖の運転でした。

しかも高速の合流での加速や、少し強めの減速では、何か車が不安定になって
横に流れる感触があり(エンジンが横置きで左右のバランスが悪いせい?)、
ずいぶんストレスの強い運転でした。

でも、そのうちクセをつかんで慣れてきて、晴れて路面が乾いた日は
ほとんどいつものようなペースで運転することができました。

エンジンは直4です。ゴーという何の色気もない音で回ります。
3000回転超えても、力強さに何の変化もありません。
でも、それがある種の道具感をかもしだして
それはそれで、 楽しめました。

エンジンの鼓動というのは不思議です。
バイクの単気筒や2気筒は
ドドドドドドドドドと強い鼓動があります。
でも、4気筒や6気筒あたりだと鼓動はあまりなく
ゴーとかガーとかいう音で
(一部、スバル等では鼓動が強く聞こえるものがありますが)
8気筒になると、再び
ドゥルルルルルルルルル
と鼓動が生じます。
いったいどんな理屈や仕組みなんだが、
そのうち調べてみようかと思っています。

まあ、そんなわけで、
エンジンは小さくても十分かもと思ったのですが、
ようやく戻ってきた、自分の車の独特の感じは
やはりなじんでいて、なかなかよいものです。

イカル

火曜日, 3月 27th, 2012
以前は,平日にちょこちょこ休みをとって,色々出かけていたのですが,
子供が小学校にあがってからは,なかなかそうもいかず,
平日に休む際は,子供の夏休み,冬休み,春休みのとき
にあわせることになります。

で春休みに,山小屋にいきました。
今回の一番の収穫は,プライベートゲレンデの完成です。
山小屋の脇の森が,ちょうどよい緩斜面なので,
ここを何とか,スキーのプライベートゲレンデにできないか
目論んでいました。

外国のスキー場や,アルペンルートの立山のあたりでみた,
Tバー式のリフトを設置すれば,何とかなるのではないか。
あんなものは,たいして高くないのではないかと考えていました。

でもなかなか入手手段もないままでした。

ところが,今年はウロコ付きのテレマークスキーが
そこそこ滑れるようになってきたことで状況がかわりました。
リフトなんかなくても,簡単に上ることができます。

そんなわけで,自力で上って,滑り降りるということを
楽しむことができました。
来シーズンが楽しみです。

さて,山の中は未だ雪深いのですが,春の兆しもでてきました。
外で遊んでいた子供が,・・・・・・と鳴いている鳥がいると,
メロディーをまねて,教えてくれます。
外に出ると,確かにきれいな声で,メロディーをつけて鳴いています。
おそらく,イカルに違いないということで,撮影をしているうちに,
いつものイカルのメロディーになりました。

鳥の鳴き声の同定には,ユーチューブにだいぶお世話になりましたので
感謝を込めて,誰かの役に立てばと,今回私が撮影したものも
ユーチューブにアップロードしておきました。

http://www.youtube.com/watch?v=-8F9cbw6c2Q
 

会議

木曜日, 3月 22nd, 2012
当事務所の運営上の特色のひとつは、会議がないことです。
それがよいのか、悪いのか。
実際上の効用においても、内部の意見においても
色々あると思いますが、結果として、会議なく運営されています。

いいかえれば、代表の独裁制です。
プラトンは、民主制より哲人王が統治するのが理想だと
しましたが、別にそれにあやかったわけではありません。

事務所が4箇所もある状況で、皆に時間的ロスを課してまで、
会議をする必要性を私が感じない。
また、事務所内からも「是非とも会議」をという声もない。
そんな次第で、ここまで来ているという状況です。

意見にも耳を貸さずに、独裁体制を遂行する。
というわけではなく、ある決定を行う際には、
その決定を行う上で重要な情報を持っている人や
それによって影響を受ける人の意見を個別に聞きます。
事務スタッフに意見を聞くときは、1対1ではなく
事務のしま全体から意見を聞くことも多いので、
これは会議と言えば会議なのかもしれません。

会議がないのは理想の組織だ
とも言ってられず、不安に感じることがあります。
やはり、会議がない組織というのは、世の中
あまり聞かないので、やはり会議には
何らかの積極的な意味があるのではないか。
いったい、会議で何をしているのだ。
私自身、サラリーマン経験はあるものの、
下っ端としての1年半だけなので、
いわゆる会議というものは、出たことがありません。

弁護士会の委員会というのは会議の典型のようなもの
なのですが、参加しても、正直、会議としてやる意義が
よく分かりません。

そんなわけで、先日、会議もどきでもしてみるかと
思い立ち、毎月行っている勉強会の前の1時間ほど
、任意参加で、会議のようなものをしてみました。

任意参加ですので、議題に興味がある人だけの参加です。
感触としては、あっという間に時間が過ぎた気がします。
でも、この感触がダラダラと長く続き会議を生み出すのでしょう。

いましばらく、任意参加の会議をためしてみようと思っています。

 

今年のヤクルトは?

水曜日, 3月 21st, 2012
いよいよプロ野球の開幕が近づいてきました。

ヤクルトは、今年こそ、優勝してもらいたいものです。
予想(希望)オーダーは
1 飯原
2 田中
3 川端
4 畠山
5 ミレッジ
6 雄平
7 宮本
8 相川
です。
一般的な予測だと飯原・雄平ではなく、上田・バレンティンのようです。

上田の足は魅力ですが、これまでの一軍・二軍での実績からすると打力が
きついと思われます。このオフに飛躍的に能力を身に付けていれば別ですが。

飯原は昨年の不振で影が急に薄くなりました。ずっと応援していたのですが、
今年もレギュラーをとれないと、もうチャンスはないでしょう。
ラストチャンスですので、頑張ってほしいものです。

雄平は、一軍での実績が全くないだけに、大ブレークを期待しています。
昨年は二軍の打率一位で、あとは一軍での活躍あるのみです。
元豪球左腕という強肩で外野守備面でも期待できます。
武内や森岡も二軍で首位打者をとりながら、
一軍では伸び悩んでいますので、何とか頑張ってもらいたいものです。

もっとも、外野が飯原、雄平、ミレッジとなると、粗っぽくて、ミスも多そうです。

鍵を握るのは、間違いなく川端と畠山の二人です。
ヤクルトの長年の課題は、チャンスを作っても、それを返す人がいなかった点です。
昨年躍進した要因は、川端と畠山が、勝負どころできっちり打ってくれた点にあります。
(そのため昨年は逆転勝ちがとても多かった)
ことしも、川端と畠山が、昨年同様の勝負強さをみせてくれるか、これが打線の鍵を握ります。

期待の若者は、山田と中村です。
山田は、宮本が休みの際に、中村は相川を休ませながら、
育てていってほしいものです。
ピッチャーは、先発と中継ぎは数はいます。
とはいっても例年、けが人が続出して、結局足りなくなるのですが
まあ、他チームとの相対的な部分では、まあまあだろうと思います。
問題は、抑えです。
林が、そろそろ駄目なのではないかと思います。
林に持ちこたえてもらうか、他の誰か(意外に増渕がよいのではと
思いますが)に出てきてもらうか、投手の鍵は、抑えです。

いずれにしろ、いよいよ開幕が近づいてきて、
また、一喜一憂する毎日がはじまりそうです。

巨人、6選手に高額契約金

木曜日, 3月 15th, 2012
本日の朝日新聞の一面です。
高橋由伸選手も出ています。

そう、高橋は、ヤクルトに来るはずだったんです。
本人もヤクルトに来たかったようで
ヤクルトファンも楽しみにしていたのです。

ところがドラフト直前に、巨人に。
裏で何があったんだ、と色々話になりました。

きっとヤクルトに来ていたら、ヤクルトの黄金時代は
高橋を中心にもう少し長くなって、
高橋は、適当なところで、メジャーに行って
今より、もっと輝かしい選手になっていたんだじゃないか?
と今でも思っています。

そして、今日の記事に出ていた二岡も
確か広島に入るはずだったのが、
直前に突然に巨人にという
高橋と同様の展開だった気がします。

今頃になって、ようやく当時のカラクリが
少し明らかになったようです。

革靴と細板

日曜日, 3月 11th, 2012
今年は、ストックなしのテレマークスキーを楽しんでいましたが、
少しずつ革靴と細板のテレマークスキーにも挑戦しています。

靴は、登山靴のようなもので、ほとんど頼りになりません。
板は、現代のカービングスキーではなく、細い板で
しかも、裏にウロコというのがついていて、スムーズにすすみません。
(なお、ウロコは、上に上るためのギザギザです)。

以前に友人からサイズが合わないからということで靴をもらい、
それにあわせて板を買ったのですが、実際滑ってみると
ターンもままならないままにこけまくり、しばらくは山小屋のまわりの
散策程度にしか利用していませんでした。

ただ、先日、久しぶりに使ってみたら、緩斜面ではターンができたので
徐々に使いはじめようという気がおきました。

そして、靴も板も軽いので、軽快感は強いし、
靴はやわらかいし、かかとも上がるので、動きも自由で
上り坂も上ることができるので、
これで自由に降りてこれれば、かなり楽しそうです。

でも、実際にすべると、
板は細くて不安定で、体がぐらぐらするし
カービングスキーではないので、しっかり抜重をしないと曲がらないし
しかも板が重なると、すぐ、こけるし
さらに靴が足首を固めているわけではないので、油断すると捻挫しそうになるし、
そこまでいかなくても、こけるたびに靴に雪がどんどん入ってくるし
と、なかなか大変です。

とはいえ、これくらいできないと挑戦しがいもあるので、頑張ってみようと思います。
いずれは、革靴、細板、ストックなしができるよう、練習にはげもうと思います。

いつからこうなったのか??

木曜日, 3月 8th, 2012
なんて,大げさですが,子供の頃には,
アメリカ人は交通事故を起しても決して謝らない,
謝るとあとで不利になるからだ,なんて聞いてびっくりしましたが,
今の日本では,ごく当たり前の感覚になっている気がします。

おもわず誰かにぶつかって,転ばせて怪我させてしまっても,正直
「すみません」では済まず,賠償問題が当然というのが
仕事をしている上で,受ける感覚です。

私は外国のことにはうといのですが,伝聞では
外国のスキー場はどこを滑ろうが基本的に自己責任で自由
という話も聞きます。
事故があってもスキー場の責任だと騒がれるリスクがきっと少ないんでしょう。

また,電車の事故などで,会社役員の刑事責任追及なんて
最近無罪になりましたが,事故が起きたときには
個人責任追及よりも事故原因を追及して予防するのが
アメリカなりのやり方とも聞きます。

最近の日本人的感覚だと,不幸が生じたら
その原因を誰かに帰して,そいつを吊さない限り
気が済まないということなのか,という気がしてきます。

いつの間にか,エキセントリックで非寛容な国民になってしまったかのようです。

弁護士を増やして訴訟社会にするのは日本人の感覚にはなじまない
なんて,まるで日本人が和を好む国民であることは当然の前提のように
語られます。

でも,本当はいつのまにか,日本人は世界的も稀な程,非寛容で
訴訟好きの国民になっていて,
その必然として,弁護士増やそうという話が容易に受入れられたのかも知れません。

何故,そうなったのでしょうか?
よく分かりませんが,あまりにも,客観的な不幸が減ったからかも,
と思う気がします。

普通にしていても,思わぬことで怪我したり病気になったり,死んでしまったり
があたりまえであれば,不幸はふってくるもので,誰かにせいにしません。

でも,特段のことがなければ,不幸がなければ,不幸になったのは
例外的なことで,その原因追及という発想になります。

もし,医学が驚異的に進歩して,特段のことがない限り,人間は死なないということになったら,
人を死なせてしまうことの重大性は,今よりはるかに大きなものになるでしょう。
そんなことかもしれません。

法律では,傷害という概念があります。
身体的に受けた怪我で,すぐなおるようなかすり傷は,傷害にはいるのかどうか
(全治1週間なんて,蚊に刺されたって一週間くらいはれている)
というレベルが,そもそもの感覚だったのではないかと思います。

それがかすり傷も当然,傷害になって,
心の傷も,問題になって
将来健康を害する可能性が高まること(タバコの副流煙等)も問題になって
今,問題になっているのは,将来健康を害する可能性が高まると,将来言われるようになるかも知れないということです。

以前に書いたように,法律家の論理は社会通念・常識に従属します。
ですから,社会の感覚がこうなっていくと,それに従属しながら,それにあった仕事をすることになります。
いつかこのような流れは変わるのでしょうか?

会務なるもの

金曜日, 3月 2nd, 2012
先日,弁護士には,弁護士会内部の面倒仕事として
「会務」なるものが,あると書きました。
この会務は,会報を作るような事務的な委員会以外に,
人権活動・公益活動を目的とするような委員会が多数あります。

ところが,多くの弁護士は,この会務にとても熱心です。
それは,多くの弁護士のホームページの弁護士紹介欄に,
充実の会務経歴が書き込まれていることから分かります。

何故,弁護士は会務に熱心なのでしょうか?
おそらく,このようなことではないかと思います。

今までの弁護士の経歴としては,
例えば東大法学部に在籍し,友人の中でも優秀なほうで
同じ程度に優秀な友人は霞ヶ関で官僚になり,
劣る友人は大企業に就職し,そのうち幹部になる。

友人達は,公であれ民間であれ,国を動かしたり,
国際的に大きな意味をもつ仕事
をするようになります。

ところが弁護士は,個人の事件をしたり,
企業にからんでも,紛争処理をするだけで,
世の中の大きな流れをつくるような仕事には縁がないことが通常です。

稀に,世の中を動かすような判決を取るということもありえますが,
依頼者の利益を最優先して行動すると,こういう機会は滅多にない。

同じ法曹でも,裁判官であれば,抱えている事件数が多いので,
自然と,それなりに社会の耳目を集め社会的にも影響の大きい判断を,
自らだけの責任でする機会もありますので,官僚や大企業幹部に見劣りしません。

検察官も,ずっと検事仕事ばかりでなく,法務省の官僚になって
法案作成に携わるなりして,基本的には官僚のような仕事のようです。

と言う具合に,優秀だったはずの弁護士は,普通に仕事をしているだけでは
友人達に比べて,社会的影響力が小さいということになってしまうのです。

ところが,弁護士会というそれなりに社会的な影響力がある組織の中で
それなりの地位を占めれば,それなりに社会的に影響があることができる。
自分が正義だと考えることを,弁護士会名義で発信することも,ことの正否はともかく,
できるかもしれない。

そんなわけで,弁護士が,自らの社会における位置づけ,存在感を保つ上では,
とても大事なことのようです。

弁護士が増えすぎて,経済的に余裕がなくなり,公益活動(≒会務)ができなくなる
なんてよく言われます。
私にしてみれば,こんな主張は,世間から見れば,
「趣味的な活動に費やすだけの,経済的余裕を守れ」というようなふざけた
主張にしかみえないように思えますが,
当の弁護士から見れば,自らの人生・社会における存在意義に係る重要な問題ということです。

さて,会務に熱心な弁護士か,そうでない弁護士かは,依頼する上ではどちらが望ましいでしょうか?

会務に熱心な弁護士であれば,おかしなことをしていたときに忠告する人がいるから
懲戒にかかるような悪さをするのは,会務に不熱心な弁護士であるという話を聞き,
そんなもんかなと思いました。

でも,懲戒の情報を見ている限りだと,必ずしもそうでもないような気もします。
ただし,会務に熱心な人であれば,弁護士業界の中で悪名高い人である
可能性は低いのではないかと思います。

逆に,とてもたくさん会務をしている人(業界用語で,多重債務者にかけて,多重会務者と自嘲気味に
言われる)は,本業がほよど割がよいか,手を抜いているかという可能性もあります。
もっとも,この業界,依然として超人的な能力を持つ人もいて
たくさんの会務をこなしながら,よい仕事をしている人もいますので,一概には言えません。
どうみても超人にみえないようなら,やめたほうがよいかもしれません。

会務に熱心な弁護士かどうかは,ホームページの弁護士紹介欄に,会務の内容を誇らしげに
書いているかどうかである程度分かると思います。