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ハイレゾpart2

日曜日, 2月 20th, 2022

ハイレゾ音源のことを以前に書きました。
2013年10月とあるので、感じていた以上に前のことだったようです。
当時は、onkyo等のサイトからダウンロードして、という方式でした。狙いをつけて購入して聞いてみる、あったりはずしたり。
そのうち、慣れてきてしまって、購入して聞くことで得られる喜びも鈍麻して、買わなくなって月日が流れました。



そして、音楽はストリーミングの時代です(同時もそうだったかも知れませんが)。
そんな中、契約しているAppleMusicでもハイレゾ配信ということで、久々に挑戦です。
ストリーミングで聞くだけなのに、「挑戦」とは大げさなと思うかも知れません。
でも、笑ってしまうのですが、単にiphoneとヘッドフォンがあっても聞けないんです。



ハイレゾ高音質データを音にする装置がiphoneにはないので、その装置(DACと言われる)を付ける必要がある。
さらに、ブルートゥースでは聞けないし、普通の有線でのヘッドフォンでも本来の良さがでないらしい。普通の3線のコードではなく、バランス接続という4線のコードを使うべしということのようです。
まあ、何だかわかりませんが、いずれにしろ機材が悪くて本来のものを聞けないのであればあまり意味がないので、適宜騙されながら揃えていきます。
今回利用したのは、
Fiio Q3 というDAC とSony MDR-Z7M2というヘッドフォンです(後者は、バラン接続用のコードが同梱されている)。



まあ、オーディオ機材は様々ですが、本体がiphoneなのでこれ以上よいものをつけてもしょうがなさそうです。おそらくAppleMusicをiPhoneでハイレゾで聞くのであれば、「機材がどうの」という問題は生じないレベルだろうというあたりです。



で、聞いてみるとそれなりによい音の気がして、楽しく聞くことができます。
「本当に良い音なのか?」とか「それを判別できているのか?」というあたりはどうでしょうか?
飲み会で「あの酒はどうの」とか嬉しげに話している際に、4つ5つ似たような酒を注文してみて、「目隠しして自分に酒を判別する能力があるか試してみん」なんて野暮なことはしません。まあ、人間の趣味の談義というのは、あまり余計なことをしないに限ります。



ストリーミングがよいところは、色々と聞いてみることができることです。
もともとの録音状況の違いか、その他の調整のせいなのか、とても素晴らしく聞こえるものもあれば、さえないものもあります。ただ、もしかしたらヘッドフォンを変えると、また違うのかも知れません。
基本的には、様々な楽器が色々なことをやっているのが鮮明に聞こえるので、そのあたりを凝っている曲はとても楽しくなります。また、弦楽器のように音の激しさが、きれいな音と苦痛な音とのギリギリのラインで輝く楽器は、うまく録音されているととてもよいです。



そんな中で適当に聞いてみて、上記機材で聞いてみて良いと思ったのを書きます。
というのは、ほとんどの曲はまだハイレゾ未対応で、しかもハイレゾ曲に絞って検索することもできない(クラシックはある程度できる)ので、「ハイレゾで聞くならこのアルバム」という情報は意外に大事なんです。



The Rise and Fall of Ziggy Stardust and the Spiders from Mars  (David Bowie)
ギターだったり、ベースだったり、ドラムだったり、コーラスだったりピアノだったり、そういった楽器が好き勝手に様々な旋律を奏でて全体としてうまくまとまっています。ハイレゾだとそれが明確に聞こえて楽しいです。
David Bowieの歌はカラオケで採点したらきっとあまり良い点にはならないタイプなので、それもよいのだろうと思います。歌はやはり存在感が強いので、普通に上手なボーカルだと伴奏は後ろに引っ込んでしまいがちですが、David Bowieの歌だと他の楽器と対等になります。



Led Zeppelin (Led Zeppelin)
他のアルバムはボーカルが弱すぎのバランスになっていることが多くて、ちょっといまいちでした。
このアルバムの1,2曲目(特に2曲目)はとてもよいです。ボーカルと言っても、これだけ 「メロディーを奏でる」 のと違う存在であれば、音が大きくても、うまく外の楽器と対等となれます。ハイレゾだとアコースティックギターを激しく弾いたときの音がとてもよく聞こえますが、2曲目はその激しさとボーカルの激しさがかみあっています。



Pump (Aerosmith)
エアロスミスはあまり聞いたことがなかったのですが、ハイレゾで聞くとこのアルバムはとても楽しいです。特に5曲目がよい。ちょっとステレオの使い方がわざとらしいけど、とりあえず「わっ」と楽しんで見るにはよいです。



Kind of Blue (Miles Davis)
A Love Supreme (John Coltrane)
まとめてですが。古すぎる人はもとの録音が悪いせいかいまいち、新しい人は演奏がきれいすぎてハイレゾのよさがいきない。この大御所2人の定番と思われるアルバムは、適度に荒々しい演奏なので、その汚さと綺麗さの絶妙な輝きみたいなのがハイレゾだとよく出ている気がします。





クラシックは、検索→クラシック等と進んでいくとハイレゾ特集のようなところがあって、そこからある程度探せます。でも、クラシックは、音の綺麗さがいきるだろうと期待しつつ、ストリーミングでありがたみもなく次へ次へと聞いていると意外にピントくるものがありません。



“Générations” Senaillé & Leclair: Sonatas for Violin and Harpsichord (Théotime Langlois de Swarte&William Christie)
これは何だか意味わかりませんでしたが、クラシック→ハイレゾで探したときに一番はじめに出ていたことがあったのでなんとなく聞いたら、音がすごくきれいで、とても良かったです。クラシックの音をとりあえずハイレゾで味わうのであればよさそう。



Brahms: The Symphonies (Gewandhausorchester & Riccardo Chailly)
クラシック通ではない私は聞いたことがない曲ばかりでしたがオーケストラ系では、音がきれいで楽しめるアルバムでした。録音が比較的新しいとかでハイレゾを意識して録音しているんですかね。



Rachmaninov: Piano Concerto No. 2 & Rhapsody on a Theme of Paganini
(London Symphony Orchestra,Vladimir Ashkenazy,Andre Previn)
少しは聞いたことある曲で、ハイレゾでよいと思える曲はないかと探していた中では、これがよかったです。