Archive for 12月, 2014

男のための離婚本

日曜日, 12月 28th, 2014
事務所で本を出版しました。
『男の離婚術 弁護士が教える「勝つための」離婚戦略』
という本です。

講談社からです。

読む人にとって出版社はそれほど意味がないかもしれませんが、
実はそうでもないのです。

最近は、弁護士業界もなかなか苦境です。
そこで、商売道具として本を出版してみようかとは多くの弁護士が考え付きそうです。
多くの弁護士が考え付きそうであれば、その弁護士の望みを商売にしよう
というのもごく自然な流れです。

というわけで、当事務所にも営業がきましたが
しめて何百万円か払えば、弁護士の意向にそった本を作ってくれて
宣伝までしてくれる出版社があるわけです。

そうではなく、自分たちで企画を作り、
そのうえ、法律業界と中のよい業界系出版社ではないとところから出版する
ためには、それなりの企画性と、内容がなければならないわけです。

そのようなわけで、
ちまたに一般の方向けの離婚本はあまたあるが、
離婚問題をかかえる人の半数を占める男向けの本は、ほとんどない
しかも、弁護士が著者の本は皆無である。

という中で、当事務所は、どの事務所よりもこの問題について
書くべき事柄、思想をもっている
ということで、出版されたのが、この本です。

タイトルは、ちょっと派手で軽いかな、と思いますが
このブログでもたまに話題にしてきた男側視点での離婚問題の解説本としては、他の弁護士は書きたくても書けないレベルの内容に仕上がっているはずです。

離婚問題をかかえていて、ネットで色々調べて、どうにも不公平な現実にぶち当たった方は
ぜひ、ご一読ください。

 
 
 

補強

火曜日, 12月 9th, 2014
当面,暗黒時代を覚悟していましたが
思わぬ補強で光がみえてきました。

なんといっても大引が加わったのは大きいです。
実は大引という選手は知らなかったのですが
ショートの守備の名手ということで,
スワローズにはのどから手が出る程の選手が加入しました。

守備は好不調の波は打撃や投球程には大きくないと思うので
大引には怪我だけはせず頑張ってもらいたいと思います。
守備さえ良ければ,代率は1割代後半打ってくれればよいと思います。

その上で,私は,山田はセンターにコンバートするのがよいと思います。
セカンドに田中,ショートに大引であれば,かなり守備が安定します。
山田がセンターに慣れれば,山田,雄平の俊足2名の外野が安定し
バレンティン・雄平は肩が強いので,今の攻撃力のまま,守りの固いチームへの成長を期待できます。

山田は,せっかくセカンドのレギュラーをとったのに外野?,というところはありますが
今年の成績からすると,山田は将来のメジャー行きを狙う選手になりました。
鳥谷をみても内野をやっている限りは,メジャー行きは難しいです。
特に人工芝の神宮でいくら頑張っても,評価は上がらないと思われます。
そうそうに外野に転向したほうが,将来が開けるだろうと思います。
少なくとも,今から田中に外野の練習をさせるよりは,はるかに合理的です。

守りが堅くなれば,
秋吉,木谷,山本哲,松岡,久古,古野,江村,外人
の中から3人くらいは中継ぎ・抑えで通用する選手があらわれ
そうなれば小川,石川,成瀬+3名(村中,八木,石山,ヨシノリ,館山,赤川,杉浦,外人)あたりで
ローテーションはまわるものと思われます。

何とか,強くなってもらいたいものです。

クレタ人のうそ

火曜日, 12月 2nd, 2014
面白い研究成果があります。
弁護士の裁判書類作成能力は、新人時がもっとも高く、その後はひたすら
能力が低下していくそうです。
『弁護士の民事訴訟におけるパフォーマンス評価:法曹の質の実証的研究』

http://www.sllr.j.u-tokyo.ac.jp/09/papers/v09part07(ota).pdf
詳細を読んでいくと、10年目くらいまではほぼ横ばい(やや低下)ですが、
その後はグラフは急な下り坂となり、15年、20年、25年、30年とグングン能力が
低下していきます。

プロとしての能力研鑽とは全く逆で、やればやるほど駄目になるということです。
常識的にはびっくりで、研究方法が変なんだじゃないか?と言いたくなりますが、私が感じてきた次の印象とは整合的です。

・司法修習時に裁判所で弁護士の作成書面を多量にみたが、「これはなかなか書けない」と思うようなハイレベルの書面をみたことはなかった。
むしろ、このレベルなら(修行も指導もなく)すぐに作れるな、という印象だった。
・弁護士登録後も、相手作成の書面について、「すごい」と思うレベルの書面には出会えなかった。
・いままで出会った典型的でない訴訟、つまり法律構成に頭を使わなければならない訴訟の大半において、相手方の主張は法理論的には荒唐無稽なものであった。
つまり、法理論と言われているものは、人間様が扱うには少々難しすぎるのではないか。
・自分自身40歳を越えてから、難しいことを考える能力がドンドン落ちてきている気がする。
・弁護士業界の、「会務」をする人を高く評価し、弁護士業務が優れている人を評価する文化・気風がない。

ともあれ、当事務所は、個人法務において圧倒的に質の高い仕事を目指していますので、
この研究については、内部的にじっくり研究して対策を練っていこうと思っています。

ところで、この研究において、パフォーマンスの評価者としては
「弁護士実務を5年以上経験した者であることを最低要件とし、その中で、原則として弁護士登録10年以上の弁護士を選び、さらにその中でも弁護士会で評価の高い熟達の弁護士を選抜した」
とのことです。でも研究成果の結論からすると、この手の人の能力は著しく低いのではないか?
そうなるとこの研究成果の妥当性は???