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ヤクルトは優勝できず

木曜日, 10月 20th, 2011
プロ野球は中日が優勝し,ヤクルトは優勝できませんでした。
最後の中日との直接対決4連戦2回の計8戦で1勝しかできなかったので
仕方がないでしょう。

ただ,どうしても不思議な感じがしてしまうのは,野村ヤクルト時代から
ヤクルトは優勝争いにからんだときは,確実に優勝してきたからでしょう。
優勝争いをしながら,優勝できないということはないだろう,
と漠然と思っていたので,結局優勝できなかったという結論が
受入れにくいのかもしれません。

今振り返ると,いままでの強さの理由は,古田の勝負への執念だった気がします。
今年も,宮本や相川といったベテラン勢は勝負へのこだわりが見えましたが,
古田の強烈な「負けたくない」というオーラには到底及ばなかったように思えます。

さて今後はクライマックス,日本シリーズとあります。
古田がいた頃のヤクルトは,西武の全盛時に日本シリーズに負けて以降,
4度の日本シリーズではすべて勝っており,短期決戦では負けません。
ですので,何となく短期決戦になれば,勝てるような気がしてしまうのですが,
昔のヤクルトではないと思い知らされたところですので,なかなか難しいかも知れません。

館山の調子が戻ってきましたが,先発はそれ以外は頼りないので(少なくとも1対0で
勝てそうなのは館山だけ),ちょうどクライマックスの時期に畠山が絶好調になってくれるのを
期待したいと思います。

優勝できなかったことを置いておけば,とてもよいシーズンだったと思います。
基本的には選手の成長を楽しみにしているのですが,
バッターでは畠山と川端が一人前になったというのはとても,うれしい出来事です。
ヤクルトは伝統的に,4番を打てる日本人をほとんど育てられないので(育ったのは広沢だけだと思います),
畠山という日本人4番が出てきたというのは,長期的に見ると今年の大きな出来事だと思います。

残念だったのは,雄平がほとんど出てこなかったことです。
剛球左腕が泣く泣く打者に転向して今年で2年目。
2軍ではガンガン打っているようなので,いつ上がってくるか楽しみにしていたのですが,
あと1試合残す時点で,出番なしです。
あれだけの剛速球を投げていたので,おそらく外野手としても,かなりの強肩だろうと思います。
ポスト青木のアベレージヒッター兼ゴールデングラブの守備を期待しているので,
クライマックスでいきなり起用でもいいので,出てきて欲しいものです。