温暖化と人口問題


地球温暖化は、ごく当たり前の事実とされ、それに対して対策を取ることも当然の責務とされています。
この問題を考える上で、参考になるのは日本の人口問題です。



日本の少子化が問題とされ、人口が減少して大変なことになると、これはこれで騒いでいます。
でも、ほんの何十年か前、人口が増加しているときは、「このままでは大変なことになる」と騒いでいいました。で、海外への移民を推奨したり、「明るい家族計画」という自動販売機があったり、女性の高学歴化を推奨したりして、なんとか人口増加を抑え込もうとしていたわけです。



で地球温暖化。100年後の世界で仮に今より気温が2度程高くなっていたとします。まあ、場所によっては今より過酷な状況になるところもあるのでしょう。
ここで、何らかの人工的な要因(新たに使われた化学物質でもよいし、地球上を太陽光パネルで覆い過ぎたせいでも良いし)で、地球の気温が下がり始めたと誰かが言い出す。そうすると、きっと「このままでは大変なことになる。氷河期になる」と騒ぎ始めるわけです。
別に、元に戻るだけの話なのですが、2度気温が高くなった世界では、それに応じた順応がなされて秩序が形成されていますので、やはり元に戻ると困る人がでるのは当然です。



まあ、そんなところです。結局、何かをみつけて騒ぐということです。気温が一定化して、人口も一定化しても、何かを見つけ出すに違いありません。
人間の認識構造(ネガティブ情報に非常に敏感である)、意識構造(勧善懲悪的な世界観の中で人生を解釈したがる)と集団的な行動原理との組み合わせで、人間社会の必然ともいえる現象といえます。「もう、そういうのやめにしようぜ」といったところで無駄です。なので、そういうことは言わずに、一緒に騒ぐのが上策かもしれません。

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