Archive for 10月, 2011

契約書の題名2

金曜日, 10月 28th, 2011
前回,契約書の題名はあまり重要でないので,一応,「契約書」と
書いておけば概ねOkと書きました。

では,契約書の前に言葉を入れて,売買契約書とか,消費貸借契約書とか
賃貸借契約書と書く意味がないかというと,そうでもありません。

売買とか,消費貸借とか,賃貸借のような典型的な契約については民法に規定が
書いてあって,契約書に書いていないことは民法の規定に従うのが通常です。

そうすると,売買契約書と書いておけば,契約書にない部分でトラブルが起きても
民法の規定にそってトラブルが解決されることになります。
そして,一部変な規定もありますが,民法の規定に従えば,概ね常識的な解決になります。

そんなところで,この契約が「売買」であると,表題にしっかり書いておけば,
トラブルになりにくいという側面があります。
ただ,仮に契約書に売買契約書と書いてあっても,取引の実態からすれば請負契約とみるべき
という場合もあるので,売買契約書と書いておけば,常に民法の売買の契約が利用できる
という訳でもありません。

登山的時間感覚

土曜日, 10月 22nd, 2011
最近は、2年に1度子どもと行くくらいで、もう現役とは言えませんが、
高校時代は山岳部で、大学時代も岩登りを含め色々登り、
富士山の登山ガイドをするなど、昔は結構、山男でした。

その中で、身についた登山的時間感覚は、今でも自分の仕事の仕方に
影響がある気がします。

登山をしたことがない人は、きっと時間に縛られないのんびりした時間感覚
なんだろうと思うかもしれませんが、まったく逆です。
四六時中、時間のことをばかり考えています。

たとえば、その日の行程が地図上6時間かかると書いてあり(登山地図には、
ポイント間の標準的な移動時間が記載されていて、これをコースタイムといいます)、
自分も荷物の重さ等から、同程度の時間がかかると予定されているとします。

そうすると、朝3時起床の5時出発で、次のテン場(テントを張る宿泊予定地)には
昼飯の1時間を加えて、12時に着くと予定を立てます。
まず、ここで日が沈む時間までに大幅な時間の余裕を見ています。
仮に、誰かがバテたり、捻挫等の怪我をしたり、道に迷う等のあっては困るアクシデントが
起こったとしても、何とか対処できる程度の、時間的余裕をみて計画を立てています。

そして、出発します。基本的には、コースタイム1時間のところを50分で進み、10分休んで
再び出発するというペースを作ります。
その50分歩いている間も、予定通り1時間のところを50分で進めているかどうかは、
かなり細かく意識しながら進みます。というのは、山域ごとに登山地図があるのですが、
コースタイムが厳しいここと、甘いところがあるので、それを把握する必要があるからです。
コースタイム6時間と記載されていても、他の山域の地図のペースだと8時間くらいかかる
大変なコースのこともあれば、4時間くらいで済んでしまうようなこともあります。

そんな中で、予定通り1時間の場所まで50分でたどり着けたかどうかは、とても重要です。
もっといえば、その場所まで45分でたどり着くことができ、予定よりもう少し先まで行って
第1回の休憩をとれるようだと、少し貯金ができた気分で、気持ちに余裕ができます。
逆に、50分たっても、1時間の地点まで行けないと、あせります。あと10分で1時間地点
にたどり着けるのか、さらに20分かかるのかは、そこまで行ってみないと正確にはわからないこと
が多いからです。仮に、1時間地点まで、1時間10分かかってしまうとなると、6時間のコースタイムだと、
7時間かかることになり、50分に1回休むと、小休憩が7回は必要で、それが 70分でプラス昼飯1時間だと
8時間10分かかる。そうすると、到着予定は13時10分になる。まあ、なんとか許容範囲か。
でも、誰かが早い段階でバテたら、予定を変更することも考えなければならない。
でも、できれば、挽回したいので少しペースを上げてみるか、等、いろいろ考えます。

また、油断ならないのは、休憩時間です。10分の予定でも、油断するとすぐに15分等、経ってしまいます。
50分で行く予定のところを5分節約して45分で行くことはかなりハードですし、間違えると誰かバテます。
ですから余分に休んでしまった5分を取り返すのは、かなり大変になります。

そして、自分または誰かがバテた場合。この場合も、とにかくどんなにペースが遅くなっても
進み続けることです。そして、このペースで進めば、何時どこまで行けるのかを常に計算することです。
長い間休んだところでバテは回復しませんし、止まっていたら、何時まで経っても、どこにも着きません。

と、昔のことを思い出しながら、ダラダラ書きましたが、今の仕事においても、
締切に間に合わせるためには、病気・PCの故障等、多少のアクシデントがあっても
間に合うよう、かなり余裕を持って前倒しにしています。
長い書面作成や調査等でも常に、このペースで行くと、悪く転んでいつ完成予定か
ということは常に計算しています。
また、先が見えない場合でも、とにかく何かをして前に進めるようにしています。

あるとき、自分の仕事の仕方がこの業界では少数派のようだと思った時、
自分の仕事ペースは登山の影響かなと考えた次第です。

ヤクルトは優勝できず

木曜日, 10月 20th, 2011
プロ野球は中日が優勝し,ヤクルトは優勝できませんでした。
最後の中日との直接対決4連戦2回の計8戦で1勝しかできなかったので
仕方がないでしょう。

ただ,どうしても不思議な感じがしてしまうのは,野村ヤクルト時代から
ヤクルトは優勝争いにからんだときは,確実に優勝してきたからでしょう。
優勝争いをしながら,優勝できないということはないだろう,
と漠然と思っていたので,結局優勝できなかったという結論が
受入れにくいのかもしれません。

今振り返ると,いままでの強さの理由は,古田の勝負への執念だった気がします。
今年も,宮本や相川といったベテラン勢は勝負へのこだわりが見えましたが,
古田の強烈な「負けたくない」というオーラには到底及ばなかったように思えます。

さて今後はクライマックス,日本シリーズとあります。
古田がいた頃のヤクルトは,西武の全盛時に日本シリーズに負けて以降,
4度の日本シリーズではすべて勝っており,短期決戦では負けません。
ですので,何となく短期決戦になれば,勝てるような気がしてしまうのですが,
昔のヤクルトではないと思い知らされたところですので,なかなか難しいかも知れません。

館山の調子が戻ってきましたが,先発はそれ以外は頼りないので(少なくとも1対0で
勝てそうなのは館山だけ),ちょうどクライマックスの時期に畠山が絶好調になってくれるのを
期待したいと思います。

優勝できなかったことを置いておけば,とてもよいシーズンだったと思います。
基本的には選手の成長を楽しみにしているのですが,
バッターでは畠山と川端が一人前になったというのはとても,うれしい出来事です。
ヤクルトは伝統的に,4番を打てる日本人をほとんど育てられないので(育ったのは広沢だけだと思います),
畠山という日本人4番が出てきたというのは,長期的に見ると今年の大きな出来事だと思います。

残念だったのは,雄平がほとんど出てこなかったことです。
剛球左腕が泣く泣く打者に転向して今年で2年目。
2軍ではガンガン打っているようなので,いつ上がってくるか楽しみにしていたのですが,
あと1試合残す時点で,出番なしです。
あれだけの剛速球を投げていたので,おそらく外野手としても,かなりの強肩だろうと思います。
ポスト青木のアベレージヒッター兼ゴールデングラブの守備を期待しているので,
クライマックスでいきなり起用でもいいので,出てきて欲しいものです。

茅ヶ崎事務所開所

金曜日, 10月 14th, 2011
マイタウン法律事務所の4つめの事務所として,茅ヶ崎事務所が開所しました
当事務所は,平成16年に二俣川に事務所を設立以来,法律事務所がなくて不便な場所に
事務所を出すことを心がけています。

二俣川や金沢文庫周辺でも,登録上は法律事務所はあるにはありますが,
一般に相談を受け付けているような事務所ではなく,
自宅兼事務所のような事務所のようです。

そこで,身近なところで,紹介なしに法律相談等の法的サービス
が気軽に受けられるように事務所を開設しました。

青葉台事務所は,設立計画中に他にも事務所ができてしまったので,
当事務所が一番乗りではなかったのですが,青葉台に出そうと決めた時点では
法律事務所がありませんでした。

茅ヶ崎市内にも法律事務所はいくつかあります。
ただ,駅前には通常の法律事務所は一カ所でしたし,その事務所も
紹介なしで気軽に相談ができる事務所なのかどうか分からない状況でしたので,
設立することに決め,開所に至りました。

さて,弁護士事務所が支店(従事務所)を作ることができるようになり,
全国的には20程度の弁護士法人が4事務所以上の多事務所展開をしています。

その大半は,
①各県のターミナル駅に事務所を作り全国展開をする。
②特定県内の裁判所所在地のそばに事務所を開設していく
という2つのパターンです。

当事務所のように裁判所もなく,大きなターミナル駅でもないような住宅地の中心駅に
事務所を4つも開設しているような事務所はないようです。

その理由は,そのような場所に事務所をかまえることは,
裁判所から遠い,
他の事務所が既に成功しているターミナル駅でないと依頼者が来るか分からない等,
諸々不便なことやリスクがたくさんあるからです。

当事務所では,そのような不便やリスクを,合理化や工夫で乗り切って,
身近なところで一流の法的サービスを提供するという目標に進んでいきたいと思います。

ついにホンシメジ?

月曜日, 10月 10th, 2011
この連休は、今年で3度目となるキノコのガイドをお願いしての
キノコ採り。

しかし、今年は、大不作らしく、あまりキノコは生えていません。
それでも最終的には、サマツやチャナメツムが群生している場所を
みつけ、まあまあの収穫でした。

そして、翌日、いつもの散歩道を歩いていると、妻が道端で
白いキノコを見つけます。
たいしたキノコではなさそうですが、とりあえずとってみると、
スーパーで売っているブナシメジのように株立ちしています。

スーパーでブナシメジを見慣れていると、株立ちしたキノコは
ありがちなようですが、キノコ採りをしているとあまりみかけません。

とりあえず採って、あとで図鑑で調べることにしました。

ブナシメジかと思いましたが、ブナシメジにあるはずのカサの
特徴的な模様はありません。

そして、図鑑にある、小さいホンシメジとそっくりで、
特徴についても矛盾はありません。

ホンシメジと間違えやすい毒キノコはクサウラベニタケのようです。
でも、色々図鑑で調べても、インターネットで検索しても
若いキノコの決定的な見分け方は分かりません。

そこで、ホンシメジであれば、ゆで汁に醤油をたらした
だけでもうまいはず、ということで、一切出しをいれずに
お吸い物にし、醤油をたらします。

飲んでみますが、うまいような、単にキノコの風味だけのような

と確信が持てません。

しかし、これで断念しては、今後ホンシメジを見つけても
逃げ続けなければならないことになります。
ウラベニホテイシメジは腹はこわすようですが、死ぬことはなさそうです。
そして、ホンシメジの写真はほとんど株立ちしていますが、
ウラベニホテイシメジは、今回のキノコのように大小様々なキノコが株立ちしている
写真はありません。

ということで、エイヤで食べましたが、無事でした。

これでたぶん、ホンシメジも自力発見です。

 

先日40になりました

火曜日, 10月 4th, 2011
先日,無事40歳になりました。

若く見られることが多かったのですが,去年くらいから白髪が増えたり
鏡に映る姿にも一瞬老いの陰がちらついたりで,年相応になってきた気がします。

最近読んだ本によると,動物の寿命は心臓の鼓動回数からすると,ほぼ一定で,
人間の場合,40歳程度が,本来の寿命とのことです。

あまり体が丈夫でないのですが,まずは本来の寿命まで無事生きてこられたということで,
色々と感謝しなくてはならないと思います。

もちろん,子供がまだ小さいので,本当にくたばる訳にはいきません。

ただ,あとは現代文明による「儲けもの」のような人生ですので,
守りに入らずにやっていきたいと思います。

まずは,多少怪しいキノコでも,これからは挑戦してみるか・・・?

落合監督退任

日曜日, 10月 2nd, 2011
中日の落合監督が退任することになりました。
監督としての成績は、申し分ないと言えますが、色々球団内での事情があるようです。

そのことで、色々、評論家等の話が出ていますが、プロ野球界では繰り返されてきたことです。
数年前には、楽天の野村監督が退任しています。
落合監督の場合は、チームは強いが人気が低迷という要素があるようですが、
野村監督の場合は、人気もついてきますから、さらに理由としては不可解です。

ヤクルトでも野村監督が辞めることになったときは本当にビックリしショックでした。
ヤクルトは、野村監督の下で、強くなっただけでなく、巨人に次ぐ人気球団に
なりつつあったからです。
そして、案の定、野村監督退任後は、弱くなっただけでなく、十二球団の中でも
特に地味な球団に戻ってしまいました。
地味なことはファンである私としてはそれでよいのですが、球団経営としては
どうかなと思います。

落合野村だけでなく、常勝西武を率いた森監督の退任のときも、
弱小ヤクルトを日本一にし、常勝西武を作り上げた広岡監督の
ヤクルトや西武の退任のときも、同じような雰囲気でした。
監督しての手腕に文句はないが、諸々の理由で、クビということです。

きっとこのような現象は、プロ野球界だけではなく、一般社会にもたくさんあるのでしょう。
十二分の実績を上げているにもかかわらず、
トップが左遷されたり、クビになったりする。
世の中いろいろと難しいものです。

ところで、横浜ベイスターズを誰が立て直せるのか、
名投手コーチの尾花さんでも駄目そうですし、
野村監督はさすがに高齢ということで、ベイスターズに落合監督は面白いかも
と個人的には思っています。

ただ、今年については、お疲れ様ということで、落合監督は
あまり頑張らずに、ヤクルトを優勝させてもらいたいものです。