離婚とハーグ条約(NHKニュース)

今朝のNHKのニュース

ハーグ条約(国際的な離婚などについて定めた条約)のことが取り上げられていました。
フランスの議会上院で、

日本にハーグ条約に加盟するよう求める決議をしたようです。




日本は現在、ハーグ条約には加盟していません。

ハーグ条約加盟国の発想としては

”奥さんが子供を連れて実家に帰国して離婚を求める”というのは犯罪行為です。

日本人の発想としては、このような行為に対して罪悪感はありません。

そんなわけで、日本もハーグ条約に加盟すべきかどうか、色々な人の意見が出ていました。


この問題は国際的な問題に限りません。

もちろんハーグ条約は、

国際的な子供の連れ去りの問題について規定しているのですが

日本国内でも、同じような問題は頻発しています。

つまり、同居中の夫婦で、奥さんが突然、子供を連れてドロン、というようなケースです。


日本の現在の刑法解釈では、これは犯罪にならないというのが実務的な解釈です。

また、家庭裁判所の実務上の運用は、ドロンした奥さんの現状追認です。


奥さんにドロンされてしまった夫が

「泣き寝入りするしかないですか?」
と、ご相談にいらっしゃるのは、当事務所でも少なからずあります。


実際、ハーグ条約加盟すら難渋している状況で、簡単で有効な解決策はありません。

しかし、ハーグ条約が話題になっていくことは

今後、上記の実務が変わっていくきっかけになるかも知れません。


離婚法律ガイド~横浜の弁護士~「特集!男の離婚」

ハーグ条約について書いています。

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