Archive for the ‘弁護士勝俣豪の日常’ Category

寓話の愚か者

月曜日, 2月 10th, 2014
弁護士には会務というものがあること
多くの弁護士は会務を本業より大事にしていること
私は会務に否定的であること
は以前に書きました。

とはいえ,私自身は弁護士会の新聞を作る会務をしています。
しかも弁護士会にはメルマガというものがあって
その編集をする会務も,いつの間にか割り振られていました。

このメルマガ,登録している会員が対象で,内容は弁護士全員に送付される
FAXと同内容なので,存在意義は疑わしいものです。
(FAX廃止に向けた動きという位置づけですが,本気でFAXを廃する気はない)
そこで,先日,メルマガ廃止を訴えたのですが,駄目でした。
このメルマガを作る仕事の苦痛は,なんと言っても編集後記というものです。
一体,何を書いたらよいものかわかりません。
私は,雑談がとても苦手です。
何を話して良いのか,というのと同じ,どうにもならなさです。

でも,雑談が苦手なのは克服しなければと思っているので,
その訓練だと思って,数時間ひねりだそうと努力するのですが,
結局,妙案が浮かばないまま,
これ以上,このくだらない作業に時間を費やすこともできないため
あまりに内容がない,挨拶文を書いて,
文句が出ないことをひたすら祈りながら,終わるのを待ちます。

ところが,メルマガ廃止を訴える際に,いかに編集後記に苦労しているか
アピールしたところ,そんなに大変であれば,編集後記は書かなくてよい
ということになりました。

この上ないよろこびです。年間で10時間程の時間がういたかも知れません。

その後,弁護士会新聞本体の役割の小変更があり,今までの原稿集め
や原稿書きをする仕事から,それをとりまとめる役割に変わりました。
まあ,どっちが大変かよくわかりませんが,
メルマガの件もあり,気分よく了解しました。

しかも,この役割変更に伴い,メルマガ作成もお役ご免になりました。

ところが,家に帰ってよくよく考えてみると,
今度の役割は,弁護士会新聞自体の編集後記を書く役割も
あったのです。
弁護士会新聞は,会員全員及び会員以外にも配布されますので,
プレッシャーはメルマガの比ではありません。

完全に油断していました。
やはり会務といえども,ふだんの弁護士仕事をするような油断ならなさで
取り組まないと,大きなものを失うことになります。

 

ライティング

土曜日, 2月 8th, 2014
最近、事務所内で当事務所のHPの写真に納得が行かない。
プロに撮ってもらったほうがよいのではないか
という意見が出てきました。

どうしたものかと考えていましたが、
まずはあらためて、撮影を研究しようということにしました。

どうもライティングという世界があるようです。
カメラの諸々の設定については
5年程前に、それなりの一眼レフカメラを購入し
研究・実験を繰り返して概ね理解したつもりでしたが、
ライティングというのは、そのとき勉強した中から
抜けていました。

カメラにつけるストロボとかフラッシュの類と全く別物で、
カメラとは独立した大型のストロボが多々あることも分かってきました。

そんなわけで、独学魂が刺激されて
ライトボックスだ、モノブロックストロボだ、それにつけるアンブレラだ
と買ってみて、研究・実験をすすめています。

そのうち、事務所のHPの写真にも研究・実験の成果が反映されるはずです。

カマクラ

水曜日, 1月 15th, 2014
例年、山小屋の庭にカマクラを作ります。
毎年、子供の力もつくせいか、徐々に大きな物ができあがります。

もっとも、初めの2年ほどは、私も一緒にやっていたのですが
ここのところは飽きて、出来上がったものの写真をとるのが
おもな役割でした。

でも、今年は気が向いて、多少はカマクラの大型化に手を貸しました。

でかい雪の山を作って、穴を掘ります。
で、穴を掘る過程でできた雪を利用して
さらにでかくする。

ところが、カマクラを作る合理的な方法は
まずなにか芯になるものを置いて
その上に雪をかぶせて、
その上で芯を取り除くという方法だそうです。

でも、そういうやり方は味気ない気がして、
また、雪の穴を掘る作業の楽しい気がして
結局、そのままのやり方をしています。

まあ、カマクラはそれでよいのですが、
仕事でもこういうことはあるのだと思います。

今までのやり方よりも合理的な方法があっても
そのやり方をすると、今までの仕事のやり方の中にみつけていた
ささやかな楽しみが奪われることになり、
合理的なやり方に対して抵抗が生まれる。
何か味気ない気がして、「そういうものではない」
と言いたくなる。

仕事については、そういうものを排して
合理的にやっていくべきなのだろうと思います。

なんて、肉体作業をしていると、頭は色々なことを考えます。

若い頃は

月曜日, 11月 25th, 2013
最近はさっぱり登山はしなくなり
今後もそういう意欲はないのですが,
大学の頃までは結構登山をしていました。

で,どういうところを登ったのかというと
北岳バットレス
剣の八峰
北鎌尾根
なんてあたりに登っていました。

登山をしていない人には,なんだかわかりません。
岩山ですげーんだ,と言っても,
訳わかりません。
子供に,こんなすごいところを登ったんだ
と自慢しようにも,伝えるのが難しい。

ところが,ふと思いついて試してみたら
できました。

ユーチューブで検索すると出てきます。
ようやく,子供に自慢することがかないました。
子供にはこんな所には行ってほしくないですけど

それにしても便利です。

当時,岩山に行くにあたって,
事前に本などを読んだりして,
調査しますが,
文章でどうのこうのと書いてあるくらいしか分かりません。

でも,今であれば,事前にユーチューブで
登るルートの雰囲気を動画でみてから,挑戦することができます。

でも,かえって,つまらないかもしれませんね。

 

ミニマルシューズ

月曜日, 11月 18th, 2013
最近,ミニマルシューズというものがあることを知りました。

ランニングを趣味にする人の中で
裸足でランニングをすることに合理性を見いだした人が現れ,
とはいえ,いつも裸足だと色々と問題もあるので,
できるだけ裸足に近い靴というコンセプトで作られた靴
それがミニマルシューズというもののようです。

今年の夏に,磯を裸足で岩をつかむように
ウロウロすることに楽しみを見いだしていましたので
ピンとくるものがありました。

調べるとエントリー用は高価ではないのでネットで購入してみました。
本来のコンセプトからすれば靴下は邪道なんでしょうが,
寒いので靴下の上から履きます。

私は自宅周辺でランニングの類はしないので
家周辺の軽い用足しで歩くときは,使ってみていますが
なかなか面白いです。

舗装がザラザラかツルツルかという感触が
ダイレクトにわかりますし,
適当に足を動かすと,地面を蹴りつけて痛い目にあいかねないので
丁寧に体を動かすようになります。

そのうち,○○健康法とか言って
テレビで紹介されると,散歩用の靴としてヒットするかもしれません。

水泳その後

火曜日, 10月 29th, 2013
昨年の10月に水泳がいかに体が悪いかを書きました。
その後もちんたら続けて,だいぶ体調不良になる確率も減りました。

だいたいのところ大丈夫ですが,
変に色気がでて頑張ったりすると
頭痛になります。
でも以前のように廃人になることは,少なくなりました。

当初の目的としては,
ジョギング的な泳ぎをできるようにすることでした。
つまり,必死に早く泳ぐのではなく
ちんたら長距離を泳げるようにするということです。
これは,だいぶできるようになりました。

とはいっても,できるようになったことを試そうと思って
1km程(もっとも数えるのも面倒なので適当なところですが)
休まず泳いでみようと思い,やってみましたが,
そのあと,ひどいことになりました。

さて,一応クロールということなのですが,
実際には,ネットで調べて興味をもった
TI法というヘンテコなクロールを追及しています。

水を掻くのではなく,斜め下方に向かって腕を突く
とでもいうことを推奨しています。
訳が分からないのですが,
人と同じ事をやると意欲もわかないので
とりあえずこの泳ぎ方で泳いでいます。

電子書籍

金曜日, 10月 25th, 2013
2年半ほど前にソニーのリーダーという電子書籍を読む端末を買いました。
しばらくは面白がって使っていたのですが,
買える本の少なさと,わざわざパソコン経由で購入する面倒くささ,
特に電子書籍を読みたい気分の時は,パソコンの明るい画面に
疲れているときが多いので,パソコンをさらに見なければならない
つらさで,だんだん読まなくなりました。
また,買った本に図表が多いものがあり,その本を
図表が読みにくいストレスで最後まで読み切れなかったこともあり
そのままになりました。

ところが,やはり移動時間つぶしに買う本が
家にたまっていき,そういう本の置き場を考えると
電子書籍にするべき気もしてきました。

そこで,今度はアマゾンのキンドルというものを買ってみました。
パソコンを経由せずに買えるのが便利ですし,
洋書を買えるのも便利です。
デジタル機器なので,洋書の単語を長く押すと
日本語の意味が出てきます。辞書いらずです。

買える本も以前よりは多くなっている気がします。
多少なりとも,買ってきた本が部屋のスペースを埋める
速度が鈍化しそうです。

ハイレゾ

木曜日, 10月 17th, 2013
ハイレゾ音源というものを聞いてみたくて
少し前にネットワークオーディオなるものを買ってみました。

そして、いくつか聞いてみましたが、
確かに違う気がします。

あまりに違いすぎて、今までのを聞く気が起きないということは全くないのですが、
連続してハイレゾと通常のものを聞かされれば区別できる程度には違う気がします。

つやがあるような感じなります。

また、ドラムについているシンバルのような
今までの感覚だと、単に鳴っていることに意味があるような音の
強弱やニュアンスが分かるような気もします。

まあこういうものは、うまい米と一緒で
はじめは感動するのだけれど、慣れてしまうと、
そういえばうまいなあ、
そういえばつややかな音だなあ、
となるだけの気がしないでもないです。

でも、まだハイレゾで売られているものが少ないので、
わずかに売られている中から、選んで買って
大事に聞くという
最近ではないようなアルバムの聞き方をしていて、
それはそれで楽しめます。

タマゴタケ

木曜日, 10月 3rd, 2013
今年はキノコは豊作のようです。
ここ2年は、不作だったのですが、今年はいろいろと出ています。

P1000122

 
P1000120

タマゴタケです。

大量にとれました。

P1000129

上に並んでいるのがタマゴタケで,下に並んでいるのは
オオツガタケです。
右下方に少しあるのはカラマツベニハナイグチ

さて,タマゴタケはとてもおいしいキノコと言われています。

今まで2度食べています。
一度は直売所で購入して食べました。
その直後にNHKの朝のニュースでタマゴタケがとりあげられて
幻のキノコと呼ばれているなんて言っていましたので印象的でした。

その後,自分でみつけて,一度食べました。

でも,どうおいしいのかは,よく分かりません。
今回は,大量に手に入りましたので,何とかしたいところです。

ホイルヤキにしてみます。
ただ,強い味や香りはないので,これがタマゴタケの味だというのが
今ひとつつかみきれません。
穏和なまろやかさとでもいうような,曖昧な感触しかつかめません。

なんともつかみきれないまま,ほぼ食べ終わり,
悔し紛れにホイルに付着しているドロドロした焦げのようなものの
においを嗅いでみました。

甘い香りです。
びっくりです。まるで,プリンの上に乗っているキャラメルみたいです。
ホイルの中に残っているキノコの断片に焦げをすりつけて
食べてみます。
別にキャラメルのように甘い訳ではありませんが,穏和な甘い味と香りがあります。

試しに,同様にホイルヤキにしたオオツガタケのホイルのにおいを嗅いでみます。
普通に香ばしいキノコのにおいです。

どうもこれがタマゴタケの味と香りのようです。
なかなか,今回のように大量にとれることはないと思いますが,
次はさらに味をつかむことができればと考えています。

 
 
 

今年もキノコの季節

月曜日, 9月 16th, 2013
がはじまりました。

横浜は暑いので、まだだろうと思っていましたが、
山の中では、ジコボウの類がたくさんでていました。

ジコボウというのはハナイグチのことですが、
よく似たキノコにヌメリイグチというものもあります。
ハナイグチはカラマツ、ヌメリイグチは赤松
と共生相手が違うとのことです。
カラマツのあいだにアカマツが生えているような場所では
ハナイグチがメインで、たまにヌメリイグチらしきものもあります。

ハナイグチは、表面は明るい茶色で、
裏は黄色と、きれいな色をしています。

この仲間で、全体に薄汚れた白色の
シロヌメリイグチというのもあります。

これは、夏の終わりのハナイグチがまだ現れない時期にも
チョコチョコと顔を出します。
他のキノコがない時期に採れるので、
その時期にとります。
あまり味はしない気がしますので、食感を楽しみます。

こういうジコボウ類の中で、一番うまいのが
キノボリイグチです。
ちょっとピンクっぽくて、カサの表面がささくれています。
どうウマイかというところですが、
どれも似たような風味ですが、風味が一番強いのがキノボリイグチです。

そういうわけで、ジコボウ類の味ランキングとしては
キノボリイグチ
ハナイグチ
ヌメリイグチ
シロヌメリイグチ
という順です。

今回は、例年わずかしかとれないキノボリイグチが多めに採れたので、
うまいキノコ汁を食べることができました。

また、久しぶりに新たなキノコを学習しました。
アミハナイグチというキノコです。
図鑑で見ていて、近辺にもあるはずと思っていたのですが
なかなか出会えませんでした。
今回は、もしや、と思って採ってみて調べてみたところ
裏の形が管孔なのに放射状という独特の模様であることが分かり、
採ったものがアミハナイグチであることが確信できました。
別名カステラと呼ばれてフニャフニャの食感でしたが
風味はそれなりにあり、うまかったです。