スワローズ,4月は好調です。

ヤクルトスワローズは,昨日現在,単独首位です。

投手陣の充実に加え,畠山とバレンティンが予想外に打ちまくってくれました。

投手陣は,9連勝した中で,無失点勝利が5勝という充実ぶりです。

期待の館山が2完封しています。

打撃は,開幕当初不調でしたが,生え抜き中心にして,よみがえりました。

でも,影の立役者,不思議な成績を上げている選手がいます。

レギュラーを外れている福地です。

現在ヤクルトの試合数は17試合ですが,

10試合に出場し,7盗塁を決めて,現在セリーグ盗塁王の福地です。

10試合で7盗塁というだけでもすごいのですが,

なんと,現時点でヒットは0本,四球2,死球1です。

つまり,主に代走で出てきて,盗塁を決めているということです。

代走ですと,1試合,1回程度しかチャンスがないですから,代走で出たら,

かなりの確率で盗塁を試み,成功させているということです。

こんな確率で盗塁してしまうのであれば,送りバントはいりません。

いわゆる盗塁成功率とは次元が違います。

盗塁成功率とは,盗塁を試みた上での成功率だからです。

盗塁を試みなければ,分母になりません。

そして福地が,いかに相手にダメージを与えているかは,次の数字が示します。

得点7です。

つまり,7盗塁して,多少ずれはあるかも知れませんが,7回ホームインしているのです。

この驚異的な数字は,相手投手のクセを,普通では考えられないほど,徹底的に研究していなかったら無理でしょう。

このような影の努力を,数字が浮かび上がらせてくれるのも,プロ野球の面白いところです。

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