ホンモノの値段

スーパーで,醤油とか,カマボコとか,ハム等の

いわゆる加工食品の値段をみていると,本当に差があります。

数倍程度の差はざらです。

一見,安いモノが標準的な普通のモノで,

高いものが何か特殊な手間をかけたり,特殊なモノを加えているように思えますが,

実際には逆の場合が大半です。

高いモノが,普通の(本来の)作り方をしたもので,安いモノが特殊な加工をしているようです。

醤油で言えば,大豆を本当に発酵させているのが高いもので,

少し安くなると原材料にアルコールが加わり(発酵させる代わりに,アルコールを補って済ませる)

さらに安くなると,原材料から大豆が消えて,脱脂加工大豆等が原料になります。

つまり,手間暇かかるところを,うまいこと工夫して,ほぼ同じようなものを安く作ることができているわけです。

醤油以外の加工食品も,だいたい似たところでしょう。

実際,しっかり味わえば違うのですが,安いモノでも十分な場合がたくさんあり,

たとえ偽物だとしても,安いモノの存在価値は高いと思います。

さて,弁護士仕事の料金は,やはり払う側の気持ちからすると,高くなります。

他方で,弁護士側からすると,1件1件の事件は,すごく手間暇がかかりますので,

なかなか,現在の相場的な料金から,下げていくのは難しいのが現状です。

食品添加物のように,大幅に手間が節約できつつ,ほぼ同じコトができればよいのですが,

今のところは,IT機器の発達でもそうもいっていないようです。

当事務所では,食品添加物のように画期的な方法がないかは常にアンテナを張りながら,

当面はホンモノの仕事をしっかりやるよう,頑張っていきます。

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